蔵の街川越。仲町交差点から札の辻にかけて蔵造りの街並みが広がっています。ただぶらぶら歩くだけでも充分にレトロな街並みを堪能できます。
江戸時代に新河岸川が運河となって江戸に接続し、様々な物資が運ばれていて、水運の街として栄え、「小江戸」と呼ばれていた川越。
1918年竣工の埼玉りそな銀行川越支店は埼玉県下残る最古の銀行建築で登録有形文化財。1893年竣工の古い蔵造りの陶器店「陶舗やまわ」は陶芸教室もやっているお店です。
こうしたレトロで風格のある街並みが続く川越ですが、蔵の町以外にもう一つ名物があります。
それはなんとデパート屋上遊園地。昔は大きなデパートには必ずありましたが、消防署の防火指導で遊具設置に制限が加えられたこと、少子化、デパートの顧客だったファミリーが郊外のショッピングセンターに行くようになった…といった事情が重なり次々と閉店しています。
関東地方ではデパート屋上遊園地は、もはや蒲田東急プラザ、東急百貨店吉祥寺店と埼玉県川越市の丸広百貨店ぐらいです。
その中で大型遊具が多く、昭和40年代の雰囲気が色濃く残っているところは丸広百貨店だとか。
JR川越駅東口を降りて、商店街「クレアモール」を7分ぐらい歩くと右手に見えてくるのが丸広百貨店です。
蔵造りの町並みはそのさらに北側で、クレアモールを越え、大正浪漫夢通りを過ぎた先にあります。
駅からそこまで歩くとかなりの距離なので歩きたくないという方は川越駅東口から出る巡回観光バスを活用するとよいでしょう。
さて、丸広百貨店は10階建てのビルで本館8~9階は宴会場で10階はホールですが、屋上遊園地は7階のペットショップから外に出るようになっています。
屋上遊園地「わんぱくランド」にはデパートの屋上らしく商売の神様を祀った小さな神社があります。
そして大型遊具は観覧車、飛行塔、モノレールの3つ。
規模は小さいが立派な観覧車があります。
どの乗り物も1回300円で入場料はもちろんかかりません。
観覧車やモノレールからは残念ながら蔵造りの町並みは見えず、よく見えるのは近隣のマンション群です。
それでもその光景は如何にもデパートの屋上からの風景らしいです。
お次はモノレールです。
屋上を小さく回ってすぐに戻ってきてしまうのでちょっと物足りないかもしれませんね。
これが足こぎ式なら自分で運転する気分を味わえて悪くはないのですが…。
お勧めはなんといっても飛行塔です。
塔から出たアームの先端に小型プロペラ機型のゴンドラが付いていて、ぐるぐる回転します。
ゴンドラには操縦桿が付いていて上下させるとゴンドラがアップダウンします。
自分で操縦している感覚が楽しめるギミック付きなんです。
飛行機型ゴンドラは天気がいいとぐるぐる回りながら青空に吸い込まれそうでなかなか爽快です。
デパート屋上通園地なので子供用遊具ももちろん充実しています。
そのほかに子供向けの遊具として豆汽車「わんぱくとれいん」や各種ムーバー(電動式木馬)、子供用電動カート、モグラたたきをはじめとするゲーム機などがあります。
川越に着いたら6階のお好み食堂で昔ながらのデパートランチを楽しみ、飛行塔と観覧車に乗ってから、バスか歩きで蔵造りの町並みにお越しになってはいかがでしょうか?
昭和っぽい観光を確実に楽しめますよ!
丸広店屋上遊園地「わんぱくランド」
開館時間: 屋内/10:00~19:00、屋上/10:00~18:00 定休日 : 不定期 ※天候不良時は屋上遊園地休園の場合あり。 入場料 : 無料 クレーンゲーム・コインゲーム/100円~ 観覧車(お1人様)/1回300円 |