レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

似而非カラーシリーズ10 ちんどん屋さん

 皆さん、知ってましたか?

ちんどん屋」って差別用語なんですって。

「バカ、カバ、ちんどん屋! お前の母ちゃん、で、べ、そ!」という昔ありがちだった悪口は放送コードに引っかかります。

なぜかって?

職業差別に当たるそうです。

では放送ではどう呼ぶか?

ちんどん屋さん」

さんを付けないとアウトなんです。

さて、このちんどん屋さん、実は見たことがありません。

東京や横浜では交通量が多すぎてスピーカーを付けた「宣伝カー」に取って代わられて廃れたようです。

でも関西ではまだ生き残っているようで、ちんどん屋さんの派遣会社の住所を調べていくとだいたい大阪です。

大正時代頃に現れ、商店街やパチンコ屋などの宣伝を行っていました。

ちんどん太鼓という鉦と小太鼓を合わせたセットを叩く人、楽士と称してクラリネットやサックス、トランペットなどを吹く人、大太鼓を叩く人、幟や旗を持つ人、ビラを撒く人などが組み合わさって3人から5人のグループで活動する事が多いようです。

服装はドサ回りの旅芸人みたいなド派手な着物に髷のかつら。

或いはピエロみたいな格好。

つまり仮装をします。

それでドンツクドンドン、ピーヒャラピーヒャラと陽気に演奏しながら道を練り歩きます。

それを街廻りというのだとか。

店頭でずっと立ったまま演奏する場合もあり、そちらは「居つき」というそうです。

ちんどん屋さんの行列。

これも今は見られなくなった昭和の光景の一つです。

元の画像→

https://middle-edge.jp/articles/kTdiv