トヨタ博物館の「タクシーあれこれ」というブログに出ていた東京駅南口タクシー乗り場の写真をカラー化してみました。1952年初頭の撮影で、先頭は思いっきり昭和初期の車で1936年式のダッジ。すぐ後はトヨペットSB型(1951年)、3台目がニッサン70型乗用車(1937年)、4台目はオオタPA-1型(1948年)です。こうして見ると1950年代前半は戦前の車が結構走っていたんですね。 元のサイト記事はこちらです。http://gazoo.com/my/sites/0001452631/tam/Lists/Posts/Post.aspx?ID=234
同じトヨタ博物館の「タクシーあれこれ」というブログから、今度は名古屋駅前の大型タクシー。ルノーは小型、観音開きクラウンは中型。大型は?昔は米軍払い下げのでっかいアメ車をタクシーに使っていたのが大型でした。今は大型タクシーと言えば3列シートのワンボックス車ですね。 元ネタはこちら→ http://gazoo.com/my/sites/0001452631/tam/Lists/Posts/Post.aspx?ID=244
中型は観音開きクラウンですが、小型タクシーだとこの日野ルノーです。
ルノータクシーの白黒写真をカラー化したら、かなりの色むらになりましたが、どうやらチェッカー無線みたいな鮮やかなオレンジ色だったようですね。 元ネタ写真はこちら→ https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/736x/f0/13/92/f01392e3e745997741b8d2b664a9d272.jpg
中型タクシーの観音開きクラウンがこちら。
トヨタ博物館の展示品です。
1959年式トヨペットクラウンRS20です。
当時のタクシーを再現したものですが、なんか妙ですね。
そう、行灯(社名表示灯)です。
昭和20年代にタクシー強盗が頻発したとき、点滅式赤ランプをカバーで覆ったものを設置しました。
「防犯灯」といいます。
上のルノータクシーの屋根に妙なものが乗っていますが、どうやらその「防犯灯」のようです。
これを1954年に行灯のメーカーである武内工業所が改良し、タクシー会社の社名の入った防犯灯を開発しました。
広く普及してほとんどのタクシーに付くようになったのは1960年代に入った頃のようです。
私の幼年時代にはどのタクシーにも行灯がついていました。
元々が防犯灯だったので今でも車内でトラブルが発生したときは赤く点滅します。
戦後間もなくのタクシーのもう一つの特色は運転が荒いこと。
「神風タクシー」とも呼ばれ、事故が多かったそうです。
今では考えられない世界ですね。