第6回はアン・ルイスです。
1971年にシングル「白い週末」でデビュー。
まさに草創期のアイドルです。
1956年生まれでお父さんはアメリカ海軍軍人。お母さんは日本人。
1950年代生まれって時々いたようですね。
米兵と日本女性のハーフって。昔はそういう方は差別されていたんですよ。
でもそれはコンプレックスの裏返しだったのかもしれません。
戦後まもなくの日本人は進駐軍の占領政策で徹底的なアメリカコンプレックスにされたようです。
シネマ、スポーツ、セックスの3S政策で。その影響からか、白人の血を引いた日本語喋る人がもてはやされたんですよ。
今でもFM局で日本語のうまい白人DJは人気ありますよね。デイブ・フロムさんとか。この時代はベッツィー&クリスとかいましたからね。もっと後の時代だとうる星やつらのエンディングテーマを歌ったヘレン笹野とか。
アン・ルイスはお人形さんみたいに可愛らしい白人系の女性で、日本語を喋る。歌の英語部分の発音は綺麗。ファッションデザインに詳しくて、自分のステージ衣装だけでなく、キャンディーズの「やさしい悪魔」のステージ衣装までデザインしました。
ウケないはずないですよ。
でも、小柳ルミ子の回で紹介したとおり、こういうお人形さんっぽいアイドル路線を彼女は嫌ったのでした
。根っからのロッカーだったんですよ。
それで反発して六本木心中あたりからバリバリのロックに行っちゃった。
桑名正博のところに嫁ぎましたが結婚生活は4年で破綻。パニック障害で苦労されていたようです。