女性アイドルを岡崎友紀、吉沢京子からキャンディーズまで追いかけてみて、「アイドル」とは何かってことがだんだんわかってきました。
要するに、「KAWAII」を売り物にする商売なんですよ。
ぬいぐるみやファンシーグッズで「KAWAII」を表現しているのがサンリオで、生身の人間を使って、歌、ドラマ、映画、ラジオDJ、ライブ、ブロマイド、雑誌等のメディアを駆使して「KAWAII」を売っていくのがアイドルではないのか!?…って。だからどんなに美人でも志保美悦子みたいにゴツイのや浅野ゆう子みたいに面長で大人っぽい顔の人はアイドルとしては成り立たない。
顔の輪郭はだいたい丸顔か卵型ですね。これが下っぷくれになっちゃうとオカメでお笑い芸人面です。
この法則は男性でも当てはまります。
やっぱりイケ面でもゴツイのやオッサンくさいのはアウトです。
1970年代だと男性なら西條秀樹、野口五郎、郷ひろみの御三家ですね。
でも、男性だともっと古い人がいるんです。グループサウンズ!1960年代後半から70年代初頭にかけて流行した男性のロックミュージシャン兼任のアイドルグループですね。略称GS。
GSといえば、普通はガソリンスタンドですが、アラ還のご婦人がたに聞いてみてください。
「GSといえば?」…絶対グループサウンズっていう人いますって。
そのグループサウンズより先駆けて、日本最初のアイドルになった人たちがいました。
なんと、ジャニーズです。
去年で解散したSMAPでもTOKIOでも大先輩のフォーリーブスでもありません。もっと大先輩の初代「ジャニーズ」です。
近所の子供たちを集めて少年野球チーム「ジャニーズ」をやっていた日系アメリカ人のジャニー喜多川氏。映画『ウエスト・サイド物語』を見て、日本人のイケメン少年で「KAWAII」文化を生むことにしました。
で、ナベプロに協力してもらって少年野球チームのイケメン少年4人を1962年にデビューさせました。
それが初代ジャニーズです。メンバーは真家ひろみ、飯野おさみ、中谷良、あおい輝彦の4人。
え?あおい輝彦?
そう、水戸黄門の助さん役やあしたのジョーの中の人としてつとに有名なあの俳優さんです。
あおい輝彦さんは14歳でジャニタレとしてデビューした日本最初の男性アイドルの一人だったのです。
今のジャニタレはある意味ではアイドルの本流と言えるでしょう。
初代「ジャニーズ」の先輩方はイケメンだと映画俳優か広告のモデル、歌がうまけりゃ歌手、不細工だと悪役か老け役かお笑い芸人。
女性も同様の傾向でした。
だから吉永小百合さんも中井貴一さんのお父さんの佐田啓二さんもアイドルではないです。
映画のスタア。
初代ジャニーズのジャケットは「太陽のあいつ」です。
ジャケットの一番手前は若き日のあおい輝彦さんですね。
※女性編で紹介した通り、曲そのものをアップロードするとJASRACにお金を払わなくてはなりません。
そうなると有料サイトにしなくてはならなくなるので、曲を聴いてみたい方はアマゾンかレコチョクなどのダウンロードサイトで購入するか、レンタルCDショップで探してみてください。