かつてどこのデパートにも屋上には小さな遊園地がありました。
そこは昭和キッズの解放区。
最盛期は1960年代だったでしょう。
誕生は昭和6(1931)年。
松屋浅草店にできた「スポーツランド」でした。
当初は健康器具みたいなのしかなかったようですが、メリーゴーランドや豆汽車、空中ゴンドラ「飛行艇」などが2ヶ月足らずで増設されました。
写真のものは観覧車が妙に華奢な作りなので戦前の姿のようです。
デパート屋上遊園地は1970年代の消防法改正により縮小、廃止が増えていきました。
屋上の半分を空き地にしなくてはいけなくなったためです。
その後少子高齢化で子供が少なくなり、営業的に成り立ちにくくなったようです。
そのへんは小学◎年生や科学と学習のような学習雑誌の廃刊と同様の事情ですね。
運営やメンテナンスを行う会社やエレメカ(アナログ方式のアーケードゲーム)を作るメーカーが減ったことで、現在は日本全土で8箇所だとか。
関東以西にしかなくて、東北北海道は全滅です。
もう忘れさられようとしてますね。
その辺の事情は次のサイトに掲載されていました。
【残り8ヶ所】絶滅寸前な「デパートの屋上遊園地」を守る人たちに話を聞いた - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
ここまできたら文化財としての保護を行った上で、むしろ高齢者に昔を懐かしんでもらう施設として残してほしいところです。
風雨でマシンが傷むとかで、この手の新しい施設は大型スーパーの屋内ゲームコーナーになってますね。
写真の元画像はこちら→
https://seichoukigyou.com/wp-content/uploads/2015/07/bsd1507030500010-p1.jpg