デパートの屋上遊園地にはアナログ式のゲーム機がありまして、それをエレメカといいます。
変形パターンでは童話が流れるやつもありましたね。
これは公衆電話みたいなマシンの受話器を取って十円玉を入れると三分ぐらいの童話が流れるというものでした。
ネタはアンデルセンとかグリムみたいなのだったと思います。
イメージとしてはこんな音声です。
https://www.youtube.com/watch?v=F1GTLNk6Sa8&index=2&list=PLV59WPWhCCPUNsfVDJKdQPet4rhUAIxng
もっと後の時代には双眼鏡みたいなのを覗くとアニメ動画が映し出される発展形もあったと思います。
当時のエレメカ、カラー写真ですが、まぁこんなのでした。
愛知県犬山市の日本ゲーム博物館所蔵のもの。
ミニドライブです。
つづら折りの道路が描かれたベルトコンベアが回って、そこをハンドルで操作しながらジープを走らせます。
道路の真ん中にはチェックポイントがあって、そこをきっちり踏めば道路からはみ出しても点数はカウントされます。
メーカーは関西精機製作所。
当初はバンダイ製のブリキの三菱ジープをゲーム用の車にしていましたが、バンダイが三菱ジープの生産をやめると自社製のFRP製のメイヤーズマンクスバギーに変更となりました。
現在残っているものはほぼメイヤーズマンクスバギーです。
こちらは台場一丁目商店街所蔵のクレーンゲーム。
当時はだいたい飴玉かラムネ菓子が入っていました。
レバーやボタンを操作してお菓子を釣りあげます。
だいたい一個は取れるのですが、小田急デパートでバターボールを五個ぐらい一遍に取っちゃったことがあって、翌日、それを胸ポケットに詰め込んで友達と遊びました。
「これ、小田急デパートで一発で取ったんだぜ!」
友達に配りました。
すると……。
「ゲッ!なめかけ!」
友達が声を上げました。
もちろん友達に渡すのに事前になめたりしません。
ポケットに入れていたから私の体温で飴が解けちゃったんですね。
間抜けなガキだ。
かばんや手提げ袋に入れて持ってきゃぁいいのにね。
射撃ゲーム。銃で次々に現れる悪漢を倒します。
射撃は得意じゃなかったです。
全然当たんないの。
戦時中の陸軍兵なら失格!
今だとこの手のマシンは大型スーパーの一角の室内ゲームコーナーにありますね。