レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

似而非カラーシリーズ 韓国版のレトロ世界6 韓国の昔の建物

似而非カラーシリーズ、今回は戦前の韓国の建物をご紹介しましょう。

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 まずは昭和初期の京城丁子屋百貨店です1921年に竣工、1929年に増築しました。

戦後は米軍のPXをへて1954年に美都波百貨店となり、2002年にロッテ百貨店に買収され、現在はロッテヤングプラザ明洞店になっています。

正面をガラス張りにしてしまったため、イメージがかなり変わってしまいましたが、建物の骨組みは以前のままです。

美都波百貨店は私には思い出深いデパートです。

斬新なデザインからまさか戦前物件だとは思いませんでしたが、1987年の初訪韓以降、留学するまでの間、セマウル号の切符を取りに行ったのがもっぱら美都波百貨店の旅行代理店コーナーでした。

ソウル駅の窓口は長蛇の列、しかもダフ屋がうろついている有様で切符が取れるかどうか見当がつきません。

そこでマルスがあって指定券を発売している美都波百貨店の旅行代理店に目をつけたのでした。

当時、セマウル号の切符は比較的簡単に取れました。

うやら、あの長蛇の列は高速バス並かもうちょっと安い統一号普通車指定席狙いのお客だったようです。後に家内から言われました。
「あんたと付き合って初めてセマウル号に乗ったわよ!」
多分、セマウル号って庶民からあまり親しまれていなかったんですね。
現在のロッテヤングプラザ明洞店の姿はこちらです。→ 
https://ja.wikipedia.org/wiki/丁子屋百貨店#/media/File:Lottedepart03.jpg

そして元ネタ写真はこちら→
http://sora1975.blog88.fc2.com/blog-entry-48.html

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つづいてこちらは古い絵葉書から京城府民館です。

1935年に萩 原孝一の設計で竣工した当時の市民ホールです。

大韓民国登録文化財第11号に指定されています。

 現在はソウル市議会庁舎として使用されています。

 

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 こちらは朝鮮戦争停戦後まもないソウル市庁です。

1926年に日本の統治下時代に建設されました。

現在はソウル図書館になってますが、2012年に背後に津波型ビルが建設され、そちらがソウル市庁新庁舎になってます。

津波型ビルだけに東日本大震災で被災された方たちからの批判を浴びてます。

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 続きまして、壊されて存在しない名建築を絵葉書から。

戦前の朝鮮ホテルです。

朝鮮ホテルは1914年に朝鮮総督府鉄道局が開業し朝鮮半島の迎賓館とも言える高級ホテルでした。

この建物は1970年に取り壊され、京急EXイン品川駅前みたいな横断面がへの字型のつまらない建物に建て替えられてしまいました。

1970年に取り壊さずに今も残しておけば、横浜のホテルニューグランドシンガポールのラッフルズホテルのように世界中からわざわざ泊まりに来る人が絶えなかったことでしょう。

実に残念です。

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 今度は市街地の商店街です。

昭和初期と思われる旧本町2丁目の様子。

現在のソウル特別市中区忠武路2街です。  

ネタ写真はこちら→ http://sora1975.blog88.fc2.com/blog-entry-48.html

こうしてみると戦前のほうがソウルは魅力的ですね。

再開発でかなりの建物が失われてしまったのは残念です。

今は古い町並み散歩をしようとすると仁川か群山か木浦か鎮海あたりまでいかないと楽しめません。