レトロ万華鏡

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江戸東京たてもの園に行ってみた6 ボンネットバスと都電


江戸東京たてもの園にはボンネットバスと都電が各1両展示されています。

ボンネットバス

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 常盤台写真場の右隣のテントに展示されています。

航空自衛隊境港気象観測班の所有していた1979年式いすゞTSD43軍用トラックのシャーシに1968年製北村ボディのボンネットバス車体を架装したものです。

福山時計自動車博物館でボンネットバスに復元されました。

方向幕の表示は「上野広小路」。

塗装は昭和30年代初頭の都営バスのカラーリングを再現していますが、こちらは映画の撮影用に塗装したものです。

江戸東京たてもの園なんですから、昔の都営バスを忠実に再現したものの方がいいに決まってます。

4WDタイプのボンネットバスは東北の山間部のスタイル。

不自然ですよね。

その経緯は以前に福山時計自動車博物館を訪れたとき、学芸員の方が明かしてくれました。

かつて都営バスで使っていたいすゞBA741や日野RB10のような箱型ツーマン車は観光客に不人気なんだそうです。

日野BHやいすゞBXといった昔都営バスで使っていたボンネットバスなら人気は出る。

でも東京都は車検で年式の古いバスを通さない。

それで比較的車齢の若いボンネットトラックのシャーシを当てがったとか。

ただし、このいすゞTSD43改造ボンネットバス江戸東京たてもの園の所有ではなく、個人所有のバスを借りているだけです。

そのため、博物館の所蔵リストには入っていません。

現在、ナンバーはありませんが、イベントの時にときどき園内を走らせているようです。

 

都電7500型7514号

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 村上精華堂前には休憩コーナーとして都電が置いてあります。

1962年製造の電車で、都電荒川線がワンマン化されたときに廃車になりました。

同じ型の電車は他にも保存されていますが、江戸東京たてもの園所有のこの電車だけはワンマン化改造されていない唯一の原型車両です。