似而非カラーシリーズ、昔の飛行機・ジェット機編は今回が最終章です。
この後の時代の飛行機はだいたいカラー写真なので似而非カラーにならずにマジカラーになってしまうのです。
マジカラーは番外編でお届けするとして、今回は最後の似而非カラーをお届けします。
ボーイング727
現行のトリトンブルー、その前のモヒカンよりさらに古い白地に紺のラインの古い古いボーイング727です。
ANAの727は1964年に導入され1990年まで、運航されていたANAの看板みたいな飛行機で、1966年には吉永小百合主演の「大空に乾杯」という映画まで制作されました。
吉永小百合の歌で「夢のジェット機727!」って主題歌もありました。
実は私、赤ちゃんの頃、これに乗ってます。この頃の727の思い出といえば、飛行機真っ暗事件です。母が私を連れて北海道に帰省ののち、羽田に戻ってくる便が夜便でした。で、気が付いたら飛行機真っ暗。窓からは大地に宝石をちりばめたような明かりが灯り、乗客はみんな窓に身を乗り出して漆黒の闇に点々の明かりを見入っていたのでした。大学生ぐらいになってこの話をすると、母が「あんた、よくそんなこと覚えていたねぇ!あのときはね、スチュワーデスさんが(キャビンアテンダントではなかったんです!このころは)『それでは今から東京の夜景をお目にかけます!』って言って電気を消したのよ。そうしたら、寝ていたお前が急に目を覚ましたの」とのこと。つまり私の最古の記憶だったのです。ちなみに母によると私はしょうもない赤ん坊だったとか。ブスのスッチーが来ると寝ていて、美人のスッチーが来るとパッと目を覚まして「ダァダァ」とか甘えた声を出して抱っこさせてたんですって。ったく、ヒデェガキだ。
この時代は国内線でもハムサンドだけでしたが、機内食はありました。
このサンドイッチの機内食は1999年まで続いていたようです。
それと、60年代、70年代の飛行機は登場すると籐のかごに飴ちゃんを満載して、スチュワーデスさんが各席を回って配ってました。
耳が気圧の変化でキーンってならないようにするための配慮だったようでした。ちなみに元の画像はこちらです。→ http://www.wetwing.com/civil/jetsImages/earlyJets/727ANA.jpg