「ねえちゃん、エエ乳しとりまんなぁ!」
いきなり猥談!
ダミ声!
しかもえげつない大阪弁!
なんやねん、それ!ってなりますね。
今回紹介するのは文部科学省非推薦ラジオ番組「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」です。
1974年4月から1985年10月までの11年半放送されました。
その前はあのねのねのオールナイトニッポン。
あるとき全国ツアーで3ヶ月オールナイトニッポンを休むことになって、三ヶ月限定のピンチヒッターが必要になりました。
オーディションで鶴光とざこばが呼ばれて、選ばれたのは鶴光!
契約期間は三ヶ月のみ。
プロデューサーの亀渕昭信からはセックスアピールを!と注文がつく。
開き直ってエロ番組。
エロがウケて大人気に!
あのねのね復帰後は水曜深夜のオールナイトニッポンに抜擢。
あのねのねが降りるとそっから11年半土曜日深夜は鶴光が独占しました。
実は私、小学6年から聴き始めたんですよ。
無茶苦茶でしょ?
事の発端は小学6年のサークル活動に電気部を選んだことでした。
ラジオ、作ったんですよ。
部活で。
(私が作ったヤツと同型のもの)
電池入れてイヤホンで聴く小さな一石ラジオ。
半年も経たずに壊れて鳴らなくなりました。
そんなショボいヤツだけど、自分で作ったのが、鳴るんです。
嬉しかったですよ。
壊れたらすぐ2石の作りましたけどね。
俺が作ったラジオだーーって、毎日ニッポン放送を聴きましたよ。
最初はタムタムタイムとかコッキーポップあたりで寝てました。
そうしてやって来るのが、土曜日!
あるとき興奮して寝られませんでした。
そのままラジオを聴いてたら、
「ワンバンコ、鶴光でおまっ!」ですわ。
さて、内容ですね。
欽ドンと違ってエロネタは多かった。
テープなんか録ってないんで単行本「ニューかやくごはん」からさわりだけ抜粋してみますか。
小噺
妹「ねぇ、お姉さま。私にも妹が欲しいわ。どうしたら良いのかしら?」
姉「そうね、お母様の引き出しにあるゴムに穴をあけときなさい」
体験レポート実験コーナー
(鶴光が出したテーマに従ってドッキリを仕掛けてみる)
テーマ「口紅をナニの形に削って、鏡台の上に置いておく」
高校3年の姉貴のリップクリームを精根込めて削り、鏡台の上に置いといた。
姉貴曰く。
「ねぇ、これ、電気で動くようにならないの?」
あと、悲しいお話なんてのもありましたな。
夜中に自販機で漫画買おうとしたら、間違えてエロ本ボタンを押しちゃった。
そこをパトロール中の警官に見つかって、親と学校に知らされて、イタイ目にあったとか。
ちょっとエロくて悲惨な体験の投書です。
ほかにベンベンコーナーとか、おもろないないおもろないとか、なーるほど、わーかるか?とか、あっと驚くサブイボ話とか。
有名なのは恐怖の味噌汁ですね。
稲川淳二みたいな不気味な話を散々やっといて、オチをつける。
青白い顔の女は味噌汁を作っていた。
具は何かと尋ねると……。
「今日、麩の味噌汁!」
→恐怖の味噌汁!なんちゃって!とか。
あ、なんちゃっておじさん、鶴光のオールナイトニッポンが広めました。
クイズやゲームもありました。
2時からのは爆走!レーシングゲーム。
クルマのエンジン音が入ったAとB、二本のテープがあります。
それぞれに合間合間にドカンって爆発音が入ってます。
AかBかを選んでスタートするとテープが流れ、チェンジ!というともう一方のテープに切り替わる。
ドカンを出さずに20秒行けば二千円、30秒行けば三千円、45秒行けば五千円、1分行けば1万円もらえました。
3時からはイントロ当てクイズ。
アシスタントは無名の女性タレントを起用してましたが、中にはブレイク前の川島なお美とか、浜田朱里とか松本明子とか。
タッチの浅倉南やETCカードの声でお馴染みの日高のり子もいました。
(日高のり子)
鶴光がトイレ休憩したり差し入れを食べたりしている間、アシスタントのトーク番組をやってました。
エピソードもありましたね。
飼い猿の三吉に家の玄関、火をつけられたとか。
夏の暑い日の放送で地震が起きて叫ぶんです。
「ストーブの火を消して下さい。あー怖!」
翌週はリスナーから葉書で突っ込まれてましたわ。
「真夏にストーブつけるアホがどこにおんねん!」
最後になりましたが、鶴光はレコードも出して、番組でようけかけてました。
「鶯谷ミュージックホール」
これを小学6年のときに鼻歌で歌ってオカンフリーズさせたんだれや!?
ワテでおまっ!