お待たせしました。
前々回ぐらいに日曜日の深夜、眠れなかったり、月曜日提出の課題があったりした場合にはどうするか?
大学生の私が出した答。
「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」を聴く。
なんとまぁ大阪のラジオですわ。ラジオ大阪。
放送期間は1978年4月9日から1989年10月1日まで。
放送時間は日曜日深夜で、午前零時から二時半まで。
ただし、電話かけまくり大会みたいな企画のあるときは三時過ぎまでやってました。
えらいファジーでんな。
パーソナリティは鶴瓶ちゃんこと笑福亭鶴瓶師匠と新野センセこと放送作家新野新。
(笑福亭鶴瓶)
(新野新)
中学高校のときは宿題は鶴光やってる土曜日のうちに済ませて、日曜日はミュージックスカイホリデーを聴いてから寝るようにしてました。
大学一年の秋か冬。
日曜日の夜中にラジオのダイヤル回して見つけたのがラジオはアメリカン。
30分で終わるから、次はないか?ってまたダイヤルを回す。
そうやって、ついにたどり着いたのがぬかるみの世界でした。
そんなわけで初期の放送は聴いてなくて、初期ぬかるみエピソードは後から知ったものも少なくありません。
ボソボソ深夜にボヤく落語家の鶴瓶。
芝居の演出で怖くならないように気遣って生まれたオネエ口調の放送作家新野新。
二人共漫才師ではありません。
それなのに深夜この2人が揃うとお見事なボヤキ漫才になるんです。
西川きよし横山やすしを歴史的な漫才師のように言いますが、個人的には鶴瓶・新野はヤスキヨ以上や思います。
(ぬかるみの世界の単行本パート1)
(ぬかるみの世界の単行本。コレはパート2)
番組のネタで最高傑作の一つはビビアンリー事件でしょうな。
鶴瓶が「風と共に去りぬ」のビビアンリーがルーシーショーに出ていた!って言いはるんですわ。
新野センセは「杉村春子が吉本新喜劇に出まっかいな!」と全力で否定。
「ルーシーショーに出てたポチャポチャっとおばちゃんがビビアンリーや!」としつこく食いさがる鶴瓶。
それで大激論になった末に、スタジオにひょっこりラジオ大阪の警備員さんが入って来て一言。
「リスナーの方から電話がありました。ルーシーショーに出ていたのはビビアンバンス言う女優やそうです」
見事にオチがついちゃいました。
当初ぬかるみの世界にはスポンサーがありませんでした。
それで一度は打ち切りになりかけたんです。
そこにスポンサーになります!って手を挙げたのがお好み焼きの千房。
番組からはぬかるみ焼きってメニューも生まれました。
(千房のぬかるみ焼き)
お盆休みに大阪に行ったとき、ぬかるみ焼きはしっかりいただきました。