(パーマン1号から5号までフルメンバー。セル画が白黒だったようです。全体的に赤っぽく変な色になりました)
「真っ赤なマントをひるがえし、行くぞ僕らのパーマンは!」
パーマンの主題歌ってそんなのだったっけ?
1983年から2年余り放映された第二シリーズしかご存知ない方、多いですねェ。
第一シリーズがあったんですよ!
1967年4月から1年間、4クール54回にわたり、白黒のパーマンをやっていたんです。
今では白黒のパーマンは「幻」呼ばわりですよ。
ま、50年以上経過してますから、しょうがないっちゃ、しょうがないですね。
(コピーロボット。鼻を押すと押した本人そっくりに変身する)
スーパーマンが忙しいから、臨時の見習いヒーローを作っちゃお!ってんで、目星を付けたヤツに変身用ヘルメット、マント、連絡用バッヂ、コピーロボットを渡す。
正体がバレたら、アタマの中のデータを全部消してパーにする。
即ち廃人にする訳ですよ。
1983年の第二シリーズではスーパーマンがバードマンに変わってました。
ハリウッド映画のスーパーマンと版権で揉めないための対策ですね。
でも、考えてもみてくださいよ。
バードマンでもスーパーマンでもいいけどさ。
ある日特撮ヒーローみたいな格好のヤツが家に押しかける。
「変身用道具一式貸す。頼む!ヒーローになってくれ!ただし、バレたら、アタマのデータ全部消して、自分の名前も言えない廃人にするけどね!」
一方的なヒーローの押し付けですよね?
私ならこんなこと言われたら、追い返しますよ。
「バーロー!ケェれ!」ってね。
虫の居所が悪きゃ、塩撒いちゃいます。
でも、パーマンの面々、引き受けちゃったんですねェ。
それではスーパーマンのアホな押し付けに応じた哀れな人たちを紹介しましょう。
(パーマン1号と3号)
1号
須羽 ミツ夫
両親、妹と暮らす小学5年生男児。
妹のがん子は意地悪な子でしょっちゅう兄ちゃんのことを母親にチクる。
普段はドジで馬鹿なのにパーマンになるとしっかりする。
のび太が映画になると急に凛々しくなるところはパーマンがルーツですかねぇ?
原作の最後では、スーパーマンになるため、バード星に修行に出る。
(パーマン2号)
2号 ブービー
なんとサルだ!
スーパーマンの地球ではサルも人間も大した違いはないというスーパーマンの無茶振りで決定。
「ウッキー」としかいわないが、志村動物園のパンくんと同等かそれ以外に頭が働く。
※第一シリーズ、第二シリーズ共にパーマン1号は三輪勝恵、パーマン2号は大竹宏が演じている。
(パーマン3号に変身する前の姿)
3号 星野スミレ
人気子役タレントだが、とりあえず他のパーマン仲間にも正体は知られていない。
通称パー子。
性格はかなりキツく、パーマン1号がいい加減なことをするとさりげなくお仕置きする。
(パーマン4号。通称パーヤン)
4号 大山法善
大阪のお寺の小坊主。
ちゃっかり者でパーマンの道具で小遣い稼ぎをしてはスーパーマンに怒られる。
パーマンが集団で活動するとき、作戦参謀的な役割を果たす。
(パーマン5号。通称パー坊)
5号 山田浩一
通称パー坊。2歳児。パーマン1号の正体を目撃したため、無理やりパーマンの仲間にされた赤ちゃん。
かなり知恵の回る子で、赤ちゃんだからと悪もを油断させる。
第一シリーズ後半だけに登場。
藤子不二雄シリーズはお約束で必ずマドンナ、ガキ大将、嫌味な小僧が出てくる。
ドラえもんのしずかちゃんに当たるのはみっちゃん。
(みっちゃん)
ジャイアンに当たるのはカバ夫。
スネ夫に当たるのは三重晴三だ。
こんなメンツでパーマンは怪盗に立ち向かったり、災害救助をしたりする訳です。
ドラえもんとは原作で微妙な繋がり方してますね。
のび太の大好きなアイドルの星野スミレは何年か経ったパーマン3号だし。
ジャイ子の友だちにガンコちゃんがしっかりいるし。
他のマンガとの繋がりを見つけて遊ぶのも藤子不二雄ワールドの一つの楽しみ方ですね。