「人の命は尽きるとも 不滅の力、マジンガーZ!」
兜甲児の出撃シーン、かっこよかったですね。
藤子不二雄ワールドは前回で終わり。
今回から3回に渡り、永井豪ワールドを紹介します。
今回はマジンガーZ。
エログロナンセンスギャグと悪魔モノ、ロボットモノを得意とする漫画家。
ちばてつやや松本零士と並び、今存命の漫画家の中では巨匠の一人でしょう。
マジンガーZは操縦者搭乗型ロボットの元祖総本家です。
ゲッターロボもガンダムもエヴァンゲリオンも元ネタはこれです。
発想の原点は渋滞中のクルマ。
クルマから脚が生えて、前のクルマを抜かしたら面白い!
これでマジンガーZを閃くって、やはり凡人ではないですね。
(ホバーパイルダー)
それにホバーパイルダー。
マジンガーZのアタマにドッキングすると、そのままコックピットになっちゃう凄いヤツ。
アレ、どうみても、ホバークラフトじゃなくて、垂直離着陸機ですよ。
マジンガーZの放映は1972年12月3日から1974回年9月1日まで。
この時代、垂直離着陸機は軍用機として実験段階段階の筈。
少なくとも一般人は知らない。
それだけにとっても斬新!
設定はこんな感じ。
(兜十蔵博士)
(兜甲児)
高校生の兜甲児は歳の離れた弟シローと祖父で科学者の兜十蔵博士の家に暮らしていました。
(兜シロー)
両親は実験中の事故で死んだとか。
地球征服を企むドクターヘル一味の襲撃で身寄りの兜十蔵博士は殺されます。
死ぬ前に兜博士は孫の甲児にスーパーロボットマジンガーZを託す。
兜兄弟は兜博士の弟子の弓博士に引き取られる。
二人は弓博士が運営する光子力研究所に身を寄せる。
そして甲児は祖父から託されたロボットのマジンガーZでドクターヘル一味と戦うのです。
マジンガーZの武器は有名なロケットパンチのほかに、口からミクロイドSのアゲハの鱗粉みたいな粉を出して対象物を腐食させるルストハリケーンや胸のプレートから熱線を出すブレストファイアーなどがあります。
でも一番カッコ良かったのはジェットスクランダーの発射シーンでしたね。
リニアモーターカーの車体がなくて、羽だけついたようなのがジェット噴射してカタパルトから勢いよく発射されるんですよ。
「スリー、ツー、ワン、ゼロ、発射!」ってテーマソングに合わせて。
レーダーかGPSみたいなものでマジンガーZの位置を測って、近寄る。
今度はマジンガーZがロケット噴射で空高く飛び上がる。
ガッシーン!
ドッキングして空を飛ぶ。
元々マジンガーZが空を飛べないって設定だったんでジェットスクランダーが出てきたって訳ですね。
最終回で、マジンガーZはドクターヘル一味を倒す。
そこにグレートマジンガーが出てきて、ミケーネ帝国の怪物を倒す。
なんだかなぁって終わり方でした。
次のグレートマジンガーはバトルシーンばかりでつまんなかったので、2、3回見て、見るのやめました。
あ、やなこと考えた!
あくまで個人的意見です。
グレートマジンガーはいらない!
ポイっ!
どうすんだって?
マジンガーZを熱血兜甲児とツンケン弓さやかの成長譚にする。
時には恋もして、励まし合って、自分たちのロボットをちょっとずつパワーアップしていくんです。
(ミネルバX)
兜博士の設計図をかっぱらってドクターヘルがミネルバXを作って、光子力研究所を襲わせる。
応戦した弓さやかはアフロダイAをスクラップにされる。
(兜甲児の恋人になりきれない弓さやか)
弓さやかはミネルバXに侵入してリモコン装置を破壊。
研究所で分解して、以前に設計図を盗まれたロボットと判明。
しかもパーツのかなりの部分がマジンガーZと同じ。
そこで弓さやか専用機に改装。
ピンチになったとき、非常脱出ボタンだと思って、変なとこ押したら、マジンガーZとミネルバXが合体してグレンダイザーになる!
……とかね。
あーあ。スポ根と戦隊ヒーローが混じっちゃったか。
ま、いいや。
面白くなりゃ。