「だけど、涙が出ちゃう!女の子だもん」
テーマソングの間に入る台詞が有名なこのスポ根アニメ!
(オープニングの「だけど涙が出ちゃう」の部分)
1969年12月 7日から1971年11月28日まで放映された「アタックNo.1」です。
鮎原こずえが富士見学園中等部に転校してきて、バレー部に入り、エースになる話。
(鬼コーチの本郷俊介。イケメンだけど怖い!)
まぁ、とにかくコーチは鬼だし、イジメ、かわいがりが酷かったですね。
それを「根性」ではね返す。
体育の部活が舞台。
だからスポ根なんだけどさ。
今、思い出すとかなり胸糞悪い話が多かったですよね。
原作はサインはVと合わせて二大バレーボール漫画と言われてました。
サインはVでもそうでしたが、階段をうさぎ跳びで上り下りは基本。
今はやらないでしょ?
これで筋肉痛めて、選手生命を終わらせたのがいっぱいいたからでしょうね。
バレーボールの鬼コーチの定番は顔面ボールめちゃぶつけですよ。
選手の顔目がけて力いっぱいボールを投げつけるの。
当たったら、鼻血出します。
鼻血出さないようにレシーブと回転レシーブを駆使して球を返さなくてはならない。
元気なうちは勢いよく返すけど、へたばってきたら、顔面に何発も食らって倒れます。
すると、
「誰が休めと言った!」
って怒鳴りながらバケツで水をぶっかけるんですよ!
ほぼ虐待ですね。
(先輩がよってたかって鮎原こずえをいじめる)
イジメなんか一番酷いやつは汗拭きタオルに石灰の粉をまぶしとくでしたからね。
鮎原こずえ、危うく目を潰すところでした。
こんな過酷な環境の中、魔球が生み出されます。
野球のフォークボールのように角度をつけ落ちる魔のサーブ「木の葉落とし」
(木の葉落としは早川みどりの必殺技だったかな)
キャプテンの座をかけて争っているうちに親友になった早川みどりと二人一組で繰り出す電光スパイク。
サインはVでいうと朝丘ユミとジュンサンダースのX攻撃みたいなもんです。
(電光スパイク。鮎原と早川が高くジャンプ!どっちがスパイクを打つか分からないようにして相手を撹乱)
アニメでは鮎原こずえが全日本チームに抜擢されて外国チームと戦うところまででした。
原作では実業団編も描かれました。
鮎原こずえは富士見学園高校からヤシマカメラに入社します。
モデルは多分ヤシカでしょう。
サインはVのドラマだとミカサにされてた。
これは立木大和の朝丘ユミと対決させたかったなぁ。
因みにアニメのアタックNo.1で鮎原こずえを演じていたのは子役上がりの童謡歌手だった小鳩くるみ。
アニメ声優はテレビアニメはアタックNo.1の鮎原こずえの他は赤胴鈴之助のさゆりちゃん、ディズニー映画白雪姫ぐらいです。
あとはおかあさんといっしょの歌のおねえさんやお達者クラブの司会など。
最近見かけないので消息を調べてみたら、1986年に芸能界を引退されたんですね。
イギリス留学を経て、一般男性との結婚、目白大学の英文科教授になってました。
2018年に定年で退官。
子役時代の1957年に撮影されたTBSドラマ「ぽんぽこ物語」のフィルムが近年発見されました。
(ぽんぽこ物語のスチールを似而非カラーで着用してみました)
テレビ取材で、ご本人を呼んで試写会で見せて感想を聞いたところ……。
「懐かしくて涙が出ちゃう!」
こずえ節は健在でした。