ウゥゥゥゥ〜!
ディックトレーシー!
(なぜかサイレンを鳴らして警察署に行くパトカー)
パトカーがけたたましいサイレンを鳴らしてやって来ます。
着いた先は現場でなく、け、い、さ、つ、しょ?
なんでやねん!
ディックトレーシーはアメリカでは1960年から1961年にかけて放映されたかなり古いアニメです。
この時代にアメリカではカラーだったんですね。
そこは凄い!
日本では1962年にNET(現テレ朝)が放映しました。
その後おはようこどもショーなどで再放送されています。
ストーリーは太陽にほえろをしょぼくした感じです。
(腕時計型の無線機で刑事に指示を出すディック・トレーシー)
ボス的役割を果たすのが、ソフト帽、古臭いスーツにトレンチコートの昭和初期の紳士風なディック・トレーシー。
太陽にほえろのゴリさんや長さんやボンに当たる配下の刑事は4人。
事件の電話が入ると腕時計型無線機で配下の刑事を現場に送り込みます。
相手は大体マフィアかギャングです。
でもパトカーで行かされる刑事はたった一人。
1本5分か10分の警察ショートコントみたいなアニメだから二人以上現場に送ると話が作りにくいのかもね。
で、そのたった一人の刑事でギャングをみんなやっつけちゃうんですよ。
相手が手強くてやられそうになることも。
ディック・トレーシーが駆けつけますが、ギリギリでやっつけ終わってるんです。
あり得ないですよね!
あり得ない仕事をする四人のデカは次のとおり。
ボヤキ警部
文句ばかり言ってヤル気がまるでなさそうなのに滅法強い!
ゴメス警部
脚の速いヒスパニックの刑事。
ブル巡査部長
まさに犬のお巡りさん。
二足歩行し、喋るブルドックの警官。
ボケチャッタブルズという五人の人間の巡査を従えています。
ところが、ブル巡査部長が一番ドジでよくパトカーに乗り遅れるのです。
いかにもマンガらしいキャラですね!
最後の一人がジョー山田警部。
日系アメリカ人。
ドラの音で現れ、さよな〜らと言って引っ込む怪力の持ち主。
すぐ八百屋でリンゴをくすねる。
小男でまん丸メガネに出っ歯。
明石家さんまにカトちゃん眼鏡をかけさせれば、実写でいけそうな感じ。
これって昔の欧米人がオリエンタルを馬鹿にするときのキャラクターそのまんまです。
「山田」警部って名前も含めて、子供心にコケにされているみたいで気分が良くなかったですね。
アメリカオリジナル版の名前はジョー・ジツ。
情実ですよ。
誰よ!
こんな単語を作者に教えたの!って感じ。
今ならヘイト扱いですね。
今後、カートゥーンネットワークの深夜放送でしか再放送されないかもしれませんね。