(宇宙忍者ゴームズ。胸の4はアメリカ版のタイトルがファンタスティックフォーだから)
アメリカンコミックファンの間では「ファンタスティックフォー」として知れ渡っているようですね。
一人は岩石男。
一人は焼け死なない火ダルマ男。
一人はルフィのようなゴム人間。
一人は透明人間の女。
宇宙旅行中に浴びた放射能で身体に異変をきたして特殊体質になったわけですね。
四人は特殊体質を活かし、チームを組んで悪者と戦うのです。
アメリカでは1967年から1968年にかけてABCで放映されました。
日本ではテレ朝(当時はNET)が1969年8月18日から12月22日まで全19回放送されました。
アメリカ版は20回まであるので日本未公開のものが一部あるようですね。
最初の放送の年、小学校に上がりました。
当時は新幹線ひかり号のビュッフェで海老フライを食べた話で自慢できました。
友だちには霞ヶ関ビルでウンコしてきたって自慢してたヤツもいましたね。
そんな時代ですから、海外旅行なんて出来る人はよっぽどのセレブでした。
ワイハーなんて家族で行ったら、お大尽っていわれます。
荒井注のジスイズアペンがネタとしてウケた時代です。
当然、みんな英語もアメリカ文化をよく知らない。
だからこそ主題歌もアメリカ版のを使わないで日本版の主題歌を付けていた訳ですよ。
翻案翻訳当たり前。
分かりやすいもん!
だけど、このマンガ、訳がぶっ飛んでます。
(手脚が良く伸びるゴームズ)
主役はゴム人間のゴームズですが、元のアメリカ名はミスターファンタスティック。
それがゴムみたいに良く伸びて、ホームズみたいに賢いから、ゴム+ホームズでゴームズですって。
世間舐めとるで!
(ゴームズ夫人となるスージー)
ゴームズの奥さんは透明人間になれる女。
元々の設定で、本名がスーザン。
スーザンの愛称のスージーと透明人間になると白い線画になるからスジだけだを掛け言葉にしてスージー。
安易やなぁ。
(手から火を出すファイアーボーイ。全身火ダルマになって空を飛んだり、石垣を溶かしたり……)
火ダルマ男はスージーの弟。
アメリカではヒューマントーチと呼ばれている。
日本版の愛称はファイアーボーイ。
ひねりなさすぎ!
ガソリンスタンドの店員に一番不適切なヤツですよね!
爆発するもん。
悪者の宇宙船の中に入ってガソリン撒いて、ファイアー!ってやって爆発する危険な技を繰り出すことは流石になかったですが。
(ムッシュムラムラのガンロック)
岩石男はアメリカ版はザ・シング。
日本版は岩+ROCKでガンロック。
安易な名前です。
クリスチャンのお祈りみたいな手の組み方して「ムッシュムラムラ〜!」と言いながら叩いて、壁でも岩でもぶっ壊します。
掛け声は声優の関敬六さんの持ちネタをアドリブでかましてました。
因みに残りのメンバーの中の人はゴームズが宇宙戦艦ヤマトのドメル将軍こと小林修さん。
ファイアーボーイは脇役専門の方で前川功人さんでした。
この作品の面白いところは悪役に当時のお笑い芸人や人気タレントを投入したところ。
(悪魔博士。実験の失敗で大火傷を負ったことから鉄の鎧を身にまとった)
名古屋弁のマッドサイエンティスト悪魔博士は南利明さん。
「ちょーっと待っとれ!みんな静かにしよう!」とかいい出すんだがね。
(アツカマシー。極悪人の筈が石川進が演じることで可愛くなってしまった)
アツカマシーはど根性ガエルの主題歌やおはようこどもショーの司会で有名だったキューピーちゃん石川進さん。
(悪魔ボロボロ。インチキ薬とペテンでガンロックを手下にしてしまった)
ボロボロはアンタのお名前何テェの?のトニー谷さんでした。
ヒーローモノのファンタスティックフォーはグアムを越えたら、隠れギャグマンガになってしまったのでした。
チャンチャン♪