キーン!
(集合写真)
陽に光り展ける波を 今私は見るっさ、学校帰りの女子がよく縦笛で吹きながら歩いていたっけ。
男も観てましたよ、コレ。
(美咲洋子)
紀比呂子演じる美咲洋子は佐賀出身だけど高卒!
今のキャビンアテンダントは留学経験者とかTOEICハイスコアとか英検一級とか英会話が得意な大卒ばかりかき集めてますが、この時代は高卒女子に英会話の猛特訓をしてスチュワーデスに仕立てていたんですね。
家内が生きている頃、家内の韓国語の生徒さんに昔スチュワーデスをしていた方がいて、彼女の代で高卒採用が終了したって聞きました。
私より3、4歳先輩でしたね。
それだけに時代を感じさせますね。
美咲洋子は劣等生って設定でしたが、後の堀ちえみのようにドジでノロマな亀ではなかったな。
それなりに知的なの。
スチュワーデス物語の堀ちえみ演じる松本千秋は勉強は嫌いだけど体力と誠実さなら誰にも負けません!ってタイプでしょ?
スチュワーデスにはいないタイプですね。
どっちかというと運送会社とか倉庫会社とか引っ越し屋に一人はいるぞ!コーナーですな。
それだけに美咲洋子にはリアル感がありました。
サインはVのジュン・サンダースこと范文雀は好評だったからこっちにも出てきました。
訓練生終了試験に合格しなくてもう一年訓練生をやらされる羽目になって腐ってる田村早苗として。
(田村早苗)
やっぱり、こっちも屈折した役なんです。
ちょっと捻くれた天才みたいなキャラ、上手いんですよね。
(JALはこの時導入したこの新鋭ジャンボ機と森英恵デザインのミニスカ制服を売り出したくてTBSに積極的に協力しました)
提供は不二家なのに日本航空全面協力だったから、JALの宣伝番組みたいになって、不二家は怒ってたみたいです。
放映期間は1970年8月23日から1971年3月28日まで。
全32話。
この長さになったのは協力可能な最長の長さとしてJALが提示したからだとか。
ミニスカ制服が最高にカッコ良かったですね。
後のスチュワーデス物語の世代のより遥かにスマート。
しかもデビュー当時のジャンボ機まで出てきますからね。
JALはこの時代が一番カッコ良かったな。
(集合写真その2。佐原健二は後列右端)
范文雀の田村早苗には弟がいて、なんとこれがシャアアズナブルこと池田秀一!
アニメヲタクにはえぇ?ってキャスティングですね。
訓練生に性格の悪い意地悪女がいるところは如何にも女性社会。
訓練生でいきなり寿退職する人がいるのも当時の世相ですね。
(地獄の英会話訓練。美咲洋子は英会話が苦手で悪戦苦闘)
女性社員は結婚が決まったら、退職!ってところは昔は結構ありましたから。
育休なんてなかったんです。
(平成版はこちらですが、昭和の子には違和感だらけ!)
平成生まれの方はアテンションプリーズとくれば上戸彩なんでしょうけど、私にはアテンションプリーズは昭和の縮図みたいな紀比呂子のドラマですね。