シュークリームはね、歌で作って食べるんだ♪
代表で「ケーキ屋ケンちゃん」をタイトルに出しましたが、今回のネタはケンちゃんシリーズです。
(宮脇康之のケンちゃん)
主役のケンちゃんは雷門ケン坊と並ぶ当時の子役代表格だった宮脇康之さん。
私より1歳先輩。
子供代表で兄貴分みたいでしたね。
穂積ペペさんはもっと上の世代ですね。
お父さんは大抵自営業で商店街でお店をやっている。
ケンちゃんの家の家業は毎年変わる。
(チャコちゃん)
シリーズによって違うけど、お姉さんはチャコちゃん(四方晴美)、弟はケンジ(岡浩也)、妹はトコちゃん(佐久間まゆみ)。
(弟のケンジ。宮脇康之降板後、ケンイチになりました)
(ケンちゃんの左隣の女の子がトコちゃん)
お父さんはだいたい牟田悌三か前田正明。
(お父さんの定番が牟田悌三)
お母さんはだいたい岸久美子。
(お母さんの定番は岸久美子。こんな綺麗な母ちゃんはそうそういるもんじゃないですが)
教育テレビの道徳の時間に見る「明るいなかま」ほどヘビーな内容ではないけど、割と真面目な話が多かったと思います。
お父さんの大切にしてたモンを間違って壊したり、ものの弾みに友だちに嘘をついたりとか。
子供のトラブルあるあるで。
あばれはっちゃくみたいにお父さんが乱暴じゃないところがいいですね。
(ケンちゃんシリーズのルーツ「パパの育児手帳」)
元々はケンちゃんシリーズはチャコちゃんと両親、妹の四人家族のドラマ「パパの育児手帳」からスタートしました。
全員俳優。
実際の俳優家族を使ったドラマでした。
放映期間は1962年10月15日から1963年5月24日まで平日の午後1時から15分の帯ドラマでした。
そのあと「チャコちゃん社長」が1964年7月16日から10月1日で金曜夜9時から30分ワンクール。
1965年のチャコちゃんハーイ!から1年間のドラマになります。
66年「チャコちゃん」
67年「チャコねえちゃん」
ここで宮脇康之のケンちゃん登場!
翌年68年もチャコちゃんケンちゃんの共演で「チャコとケンちゃん」
チャコちゃんはこの作品を以って降板。
以降宮脇康之の独壇場となります。
69年「ジャンケンケンちゃん」
70年「ケンちゃんトコちゃん」
71年「すし屋のケンちゃん」
72年「ケーキ屋ケンちゃん」
73年「おもちゃ屋ケンちゃん」
74年「ケンにいちゃん」
ここで弟のケンジこと岡浩也登場。
宮脇康之のケンイチは脇役に回ります。
75年「おそば屋ケンちゃん」
ここで二代目チャコちゃんとして斎藤こずえの妹の斎藤ゆかりが登場。
76年「フルーツケンちゃん」
この作品で宮脇康之降板。
声変わりして子役じゃなくなりましたからね。
以降は岡浩也が主役のケンちゃんが続きます。
77年「パン屋のケンちゃん」
78年「スポーツケンちゃん」
79年「カレー屋ケンちゃん」
80年「ケンちゃんチャコちゃん」
この作品からチャコちゃんが三代目久米敬子に交代。
81年「なかよしケンちゃん」
岡浩也は声変わりしてこの作品を最後に降板。
(なかよしケンちゃん。三代目チャコちゃんと二代目ケンジが一緒)
82年「チャコとケンちゃん」
68年版とはタイトルが同じだけの別作品。
三代目チャコちゃん久米敬子が主役。
この作品を最後に一連のシリーズは終了します。
(洗濯屋ケンちゃん)
洗濯屋ケンちゃんがない?
ダメですよ。
そっちはエロビデオ。R18なんすから。
宮脇康之さん、当時は子供の代表みたいになってましたが、私生活はかなり悲惨だったようです。
オカンはステージママ化してオトンとギクシャク。
宮脇さんが二十歳の時に離婚。
にいちゃんはネグレクトされて自殺未遂。
スタッフは撮影後、宮脇さんをキャバクラに連れてってメシだけ食わせて自分たちは飲めや歌えの馬鹿騒ぎ。
支払いは宮脇さんに押しつけてただ酒を決め込む。
声変わりしたら、チヤホヤをやめて扱いをぞんざいにする。
周りの大人が酷すぎますよね。
番組は道徳的なのに作っている人が不道徳でした。
子役タレント上がりの大物俳優の方が、子役タレント相手に意見してるのを見たことがあります。
「大人の俳優になりたい?子役の演技と大人の演技って違うからね。子役をなるべく早く引退して勉強しなさい。で、大学で演劇の勉強をしてオーディション受けようよ。きっと上手くいくよ!」
これを小学生の宮脇康之さんに言って欲しかったですね。
吉岡秀隆さんは寅さんの満男と北の国からの黒板純で知られる名子役でしたが、ALWAYSの茶川みたいなショボいおっさんをペーソス溢れる演技で魅せる名優になりました。
二代目ケンちゃんの岡浩也は声変わりしたら、さっさと芸能界を辞めて、猛勉強の末、今では精神科医。
空中ブランコの伊良部先生みたいに「あなた!心の病〜!」って言ってたらどうしよう?
言わないか。
トコちゃんこと佐久間まゆみは死亡説が流れていましたが、実は銀座でホステスをしていて、ケンちゃんが会いに行ったとか。
年齢から考えて、多分今はママさんぐらいしてるんでしょうけど、出来れば昭和レトロ居酒屋のママさんでいて欲しいですね。
なんたってトコちゃんなんですから。
初代チャコちゃんの四方晴美は結婚して芸能界を去り、ペンション経営とかしてたようですが、今はユニクロのおばちゃんしてるとか。
第二代チャコちゃんの斎藤ゆかりは子役引退後の消息不明。
第三代チャコちゃんの久米敬子も子役引退後消息不明でしたが、どこかの週刊誌があの人は今特集で取材したら、普通の主婦だったそうです。
してみると宮脇康之の波乱万丈っぷりが目につきますね。
世間知らずなのをいいことに借金の連帯保証人を押し付けられて数億円の借金を背負ったこともあったとか。
一応返したそうですが。
今は姓名判断で宮脇康之は不幸になるってことで宮脇健になったとか。
(宮脇健となったおっさんのケンちゃん)
「しくじり先生」に出てください!
ケンちゃんシリーズなんて中高年にしか分からないだろ?って意見もありますが、波乱万丈の経験は破壊力満点ですから。