レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

思い出のドラマ現代劇編12 がんばれ!! ロボコン

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「ロ〜ボコン0点!」

「ウララ〜! なんで0点なの?」

「馬鹿者!…」

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(0点を食らったロボコン。中の人はちびまる子の山田君や赤胴鈴之助で有名な山本圭子

家事ロボットだけど、ヘマばっかでトラブルメーカーでいつも何かぶっ壊す。

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(クルマになったロボコン。後半は改造されて人の乗れるスペースが作られました)

空も飛ぶし、クルマにもなるけど、ゴキブリでパニクって全て台無しにします。

とんだ欠陥品です。

いつ解体処分になるんだ?

その前に製造者のガンツ先生は偉そうに点数をつけているけど、製造者として責任を感じてないのか?

子供の頃、そんな思いで観てました。

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ガンツ先生。いつもロボコンに0点を食らわす。ときには地震で100点を0点にしちゃったりして採点は適当。制作会社の東映にはロボコンに100点やれよ!ってクレームが結構来たとか。それでも0点にこだわったのは理不尽な採点をされてもロボコンみたいにへこたれるなよって東映プロデューサーのエールが隠されていたからだそうです)

放映期間は1974年10月4日から1977年3月25日まで。

全118話の長い長い話でした。

ロボコンは72話まで大山家、73話以降は小川家に居候します。

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(大山家の面々。アレ?ケー100の紋太さんとサザエさんがいるぞ!)

大山家はお父さんがケー100の紋太さんこと大野しげひさ。ケー100では20代の若者の役でしたが、こちらでは三人の子供がいる中年のおじさま。

ホントはいくつなんだよ!って戸惑いましたね。

お母さんはサザエさん加藤みどり

ロボコンが家をぶっ壊したのがきっかけとなって、一家は北海道へお引越し。

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(こちらは小川家)

次の小川家では家を壊した修理費200万円を払い切るまでウチにいて働けと徹底的に酷使されます。

このウチのえげつないオカン!

なんとささきいさお夫人の上田みゆきでした。

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(小川家のえげつないオカンは上田みゆき。ヤマトのスターシアだ!ロボコン後半は上田さんの珍しい顔出し演技作品です)

ロボコンの在籍するロボット学校には一期生から三期生までいて、ロボコンは二回ダブりの落ちこぼれです。

同期生はこんな連中でした。

[一期生]

ロビンちゃん

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バレリーナのアンドロイドという設定で島田歌穂が演じてましたが、まるでロボットらしくないと途中から宇宙人にされてしまいました。

ロボガリ

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ガリ勉ロボットでロボガリ

滅法頭がいいけどかなり利己的。

ロボット学校を卒業してNASAに行くものの事故で大破。修復後は独立して研究者に。

ロボパー

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すぐに「ショックのパー」と言ってバラバラになる低性能ロボット。

自分に自信がなく、ミッションに成功してもショックのパ〜!とバラバラになる。

そこを西武遊園地に面白がられて、イベントロボットとして就職。

ロボワル

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暴れてばかりの乱暴なロボット。弟のロボガキと南米に開拓ロボットとして送られるものの酷使されて逃げかえってくる。

ロボコンに怒られて、また戻りましたが。

ロボドロ

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キカイダーのアカジライガマみたいだけど、ガマガエル型防犯ロボット。

手癖が悪く、何度か泥棒をしてしまった。

最終的には防犯協会の防犯啓蒙ロボットになった。

ロボトン

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大工の棟梁のもとで修行する大工ロボット。

ロボコンがモノを壊すと大抵修理役に回っていた。

ロボット学校卒業後、自ら建設会社を興した。

[二期生]

ロボペチャ

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不細工看護師ロボット。

右腕が巨大注射器になっていて「オチュ〜よ!」と気付け薬を何かというと注射する。

健康な人にはただ痛いだけだが、元気のない人だと元気になりすぎて暴走することも。

重病の犬にオチュ〜をして助けたことがある。

ロボコンのことをいつもしつこく追いかけ回して嫌がられている。

大学病院に就職した。

ロボクイ

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体内で料理を合成するロボット調理師。

目玉焼きが得意。

ロボット学校卒業後、フランスに料理修行に旅立った。

ロボプー

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焼き芋売りロボット。体内で生成したバイオエタノールで動く。

余剰エタノールをガスにしてオナラをする。

オナラをするとお尻の風船が膨らんで割れる。

我慢するとヤカン型頭部にエタノールが貯まる。

ロボコンがガソリンを大山家で貰えずガス欠になったときエタノールを融通してもらったが、内部がカビだらけになって壊れてしまった。

卒業後は世界焼き芋コンクールに参加するため、スイスに旅立った。

ロボピョン

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ウサギ型洗濯ロボットでボディーがドラム式洗濯機

いつも安くクリーニングを引き受けている。

卒業後は九州でクリーニング店を開業。

ロボショー

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赤い消防ロボット。

最初のうち無闇やたらと水を撒いて顰蹙を買っていたが、夏に散水をして喜ばれていた。

故障したときは赤い水を撒き散らしてみんなに迷惑をかけた。

卒業後はグアムの消防隊に入隊。

ロボガキ

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ロボワルの弟でやはり乱暴者ロボット。

兄のロボワルと南米に渡ったが、酷使されて兄と脱走。

ロボコンに怒られてまた南米に戻った。

ロボゲラ

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僧侶ロボットで所かまわずナンマイダーと言ってしまう。

卒業後は高野山に修行に行った。

ロボメカ

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ロボガリの弟のガリ勉ロボット。

頭部が大鉄人17に似てる気がするけど気のせいか。

卒業後はドイツの家電メーカーに開発員として就職。

ロボイヌ

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犬型探偵ロボット。

交番のお巡りさんと行動を共にし、まるで刑事のように振る舞う。

ロボカー

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クルマ型タクシーロボット。

タクシーロボットだけに重たい荷物を運ぶのはあまり得意ではない。

ロボットのタクシーなんて時代を先取り過ぎてますね。

卒業後は自らタクシー会社を興した。

[三期生]

ロボリキ

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500馬力の怪力ロボットだが、ロボワルのように乱暴ではなかった。

ロボメロ

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傘で空を飛ぶ少女ロボット。

なんの目的で作られたかイマイチ分からんヤツ。

ロボペチャ同様しつこくロボコンを追いかけ回して嫌がられている。

ロボデキ

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アタマが万年筆型のガリ勉ロボット。

ロボガリやロボメカと違って性格は温厚。

ロボチョイ

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ロボトンと同じく工作ロボットで手先が器用。なんでもチョイチョイ作れる。

お金も作ってしまって、偽金作りで逮捕されたこともある。

ロボペケ

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低性能ロボットでショックを受けると、お腹から部品がこぼれる。

ロボパーに近いものがあるが、ロボパーより微妙に器用。

ロボピン

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頭の筮竹とボディーのパチンコで運命を占う占いロボット。

なんだかガンツ先生より年齢がいってる感じでした。

ロボチャン

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第三期生の途中からやってきました。

愛くるしい姿だけど悪いイタズラが大好きな赤ちゃんロボ。

ロボコンが2度目に居候してこき使われてる小川家にやってきました。

トラブル起こしては全部ロボコンのせいにする。

ロボコンが怒ると「ロボコンにいじめられたァァ」って周りに泣きついて同情買うの。

やなヤツでしたねェ。

ロボコンは最後、子供たちが自由に遊べるロボコン村を一人で作り上げ、交通事故で重傷を負った小川家の次男坊のススムクンを励まします。

それをガンツ先生に絶賛されて、ロボコンは晴れてロボット学校を卒業。

ロボコン村村長と相成ります。

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ロボコン村村長のタスキが眩しい!)

なんかロボット版のどっこい大作か、どてらい男だなぁって思いました?

鋭い!

1960年代の終わりから1970年代のキーワードが「根性」だったんですよ。

親と先生のビンタに耐え、社会に出たら上司のパワハラと同僚や先輩のイジメを根性で跳ね返していつかはクラウン!

……ってみんな思ってたんじゃないスかねぇ?

原作者の石ノ森先生もサインはVとか梶原一騎巨人の星ぐらい目にしていたと思います。

スポ根見て次の魔球を期待したり、商人根性モノを見てリベンジは如何に?って思うのは凡人。

石ノ森先生は違いました。

よぉ〜し!

ロボットで根性モノやろうっと!ですからね。

主題歌の作詞は石ノ森先生。

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(鬼才石ノ森章太郎先生は原作者)

しっかり「ロボ根性」の文言が入ってます。

その発想、まさに非凡。

この作品は石ノ森先生の天才っぷりを示すモノでもありました。