レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

思い出のドラマ現代劇編15 西遊記

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エンディングテーマで

“In GandharaGandhara,They say it was in India!“

……ときたら?

ハイ、マチャアキ孫悟空が主役の「西遊記」です。

放映期間は第一シリーズが1978年10月1日から1979年4月1日まで。

第二シリーズが1979年11月11日から1980年5月4日まででした。

主役の孫悟空は第一、第二とも巨匠堺正章

三蔵法師夏目雅子沙悟浄岸部四郎でした。

猪八戒は第一と第二で違っていて、第一は西田敏行、第二で左とん平に交代しました。

また、第二シリーズでは三蔵法師を乗せる馬が人間に変身出来るようになり、人間体は藤村俊二がひょうひょうと演じました。

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孫悟空 堺正章

悟空は短気で暴力的ですが、ひょうきんな性格で旅を進めていくうち、だんだんと優しさが芽生えます。

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三蔵法師 夏目雅子

三蔵法師は堅物で融通のきかない頑固でヒステリックな人物でしたが、旅を進めていくうちに寛大さを身につけていきます。

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(第一シリーズの猪八戒西田敏行。味わいがありました)

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(第二シリーズの猪八戒左とん平。顔が豚っぽいのはこちらですが、西ヤンに比べて愛嬌がちと足らんかな⁈)

猪八戒は食いしん坊の女好き。

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沙悟浄 岸部四郎

沙悟浄はクールだけど実は涙もろくてロマンチストな一面がありました。

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(第二シリーズから馬が人間に変身しました。やっているのは藤村俊二

巨匠堺正章がその後対談番組で暴露しましたが、三蔵法師は当初坂東玉三郎でした。

ところが、オファーのとき、「悟空と八戒と悟浄は誰?」って聞いて、堺正章西田敏行岸部四郎と聞いて、断ったそうです。

苦肉の策で夏目雅子になりましたが、巨匠は「モデル上がりの女優さんで演技出来るの?」と不安になったそうです。

でも撮影がスタートすると夏目雅子の演技力にビックリ!

「アドリブやってもついてくる!」

舌を巻いたようです。

大河ドラマにぶつけるため10億円の予算をかけた大作で、中国ロケもありましたが、中国ロケで撮ったのは風景だけ。

俳優陣の撮影は世田谷のスタジオと御殿場、房総のロケだけだったとか。

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せんだみつおの料理上手な犬妖怪 卜吉。泣いた赤鬼をモチーフにしたオリジナルストーリーのようでした)

私が未だにストーリーを思い出すのは第二シリーズのせんだみつおの回。

せんだみつおが料理上手な犬の妖怪でレストランを開くんです。

でも街の人が気持ち悪がって近寄らない。

悟空、三蔵、八戒、悟浄が犬妖怪の作った料理を食べたら、劇的に美味い!

みんなで街の人が食べにくるように売り込んであげたってな話でした。

なんでこの回を覚えてるかって?

料理が旨そうだからに決まってんじゃん!

しかもせんだみつお服部栄養専門学校出で調理師の資格を持っているんですよ!

ウケない、金ない、人気ないなんて言ってるから落ち目になるんだべよ。

売れてるときにギャラ貯めてレストランと駐車場でも経営すりゃ良かったのにさ。

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(お釈迦様 高峰三枝子

西遊記は偽の天竺は出てくるわ高峰三枝子の御釈迦様が出てきて、「天竺は遥か向こうだ!」とか言いだすし、天竺に着けなかったんですよねぇ。

実は計画では第三シリーズがあって、そこで天竺に着く筈だったのですが、第三シリーズが予算の都合が付かなかったのか、ぽしゃって尻切れトンボになったのでした。

後年、巨匠が「天竺、行きたかったよなぁ」って述懐しています。

私だって見たかったですよ!

巨匠の演技は時間ですよとカックラキン大放送とカンチョーマンで知ってました。

でも殺陣があんなキレッキレだなんて西遊記を見るまで気が付きませんでしたからね。

西遊記は中国でも欧米でも吹き替えで放映されました。

第三シリーズまで作ったら、確実に不朽の名作になったのになぁ。