メルカリで入手した青函連絡船絵葉書の7枚目から9枚目はまとめて紹介します。
いずれも建造当初貨物だった船です。
①空知丸
1976年4月5日に就航。
二軸有蓋貨車を55両を運べる貨物船でLOLO船に貨車用の線路を追加したような船です。
青函航路廃止まで貨物輸送に従事し、観光客の目にはあまり触れることはありませんでした。
②石狩丸
1977年3月31日就航。
元々は渡島丸型といって、前述の空知丸(2代)や渡島丸(2代)、日高丸(2代)、十勝丸(2代)、檜山丸(2代)と6隻の同じスタイルの貨物船でした。
しかし、1980年代に入ると、1964年に就航した貨客船の津軽丸と松前丸の老朽化が進み、廃船にしなくてはならなくなった。代わりの貨客船が必要ながら、青函トンネルの完成が近づいていたため、新造船ではなく貨物船2隻に桟敷席、簡易リクライニングシートの座席、売店、シャワーを増設し、定員650名の貨客船とすることになった。
(増設された桟敷席)
その改造対象となった貨物船のうちの1隻が石狩丸でした。
③檜山丸
1977年10月1日就航。
渡島丸型貨物船で貨客船に改造されたもう1隻がこちら。
食堂、グリーン船室、寝台がなかったため、利用者の評判は良くなかったですが、青函航路廃止まで活躍しました。
(増設された普通座席。当時の新製特急車両の座席を使っていた)