今回は津軽型第2番船の八甲田丸です。
JR北海道発行の絵葉書にはなぜか入ってませんでした。
ほら、黄色と白の塗り分けの船なんてありましたか?
なかったでしょ?
代わりに観光客の目にほとんど触れることのない貨物船の空知丸なんか入ってました。
何故外されたのか、正直見当がつきません。
さて、この八甲田丸、就航は1964年8月12日。
引退は1988年3月13日。
津軽丸と松前丸が1982年に耐用年数に達して廃船となったのに対し、八甲田丸は延命工事が行われ、歴代の青函連絡船最長となる23年7ヵ月間もの長い間、津軽海峡を往復していました。
八甲田丸は青森に、摩周丸は函館に保存されています。
さて、八甲田丸ですが、前回お伝えした通り、完成当初は大雪丸、松前丸と同じ若草色でした。
紛らわしいですね。
しかも煙突のJNRマークの上下。
船体は津軽丸型で同じ。
区別の必要が生じました。
(デビュー当時の八甲田丸。大雪丸とお揃いのカラーリングでした)
それで八甲田丸は1969年に黄色と白に塗り替えられました。
かくして、津軽丸型船舶にはシンボルカラーが出来たのです。
整理するとこうです。
①津軽丸………青灰色
②八甲田丸……黄色
③松前丸………若草色
④大雪丸………緑色
⑤摩周丸………群青色
⑥羊蹄丸………臙脂色
⑦十和田丸……橙色
戦隊モノみたいな船体になりました。