最近、とある方から戦前の絵葉書を頂きました。
その頂いた絵葉書の中の美人画、パート2でございます。
今回はGEISHA GIRL。つまり芸者。
キャプションなしで鼓や篠笛や三味線を持った日本髪の美女ならまず間違いないでしょう。
ウチの父は芸者遊びの経験はありますが、私はありません。
もう1970年代にはほとんど居なくなってましたから。
言ってみりゃ、パーティーにAKBをバンド付きで呼ぶようなモンでしょ?
お金がかかり過ぎますよね。
しかも私も含めて、小唄、端唄、都々逸なんて興味もなければ聞いたこともありません。
(芸者の御座敷遊び。日本舞踊にトラトラト〜ラトラや藤八拳など特異なゲーム。分からん世界です)
芸者の御座敷は独特のゲームもあって面白かったとは聞きますがね。
そういう知識も芸もないけど、お酌してくれて、会話を楽しめて、安く呼べるパニオンことコンパニオンにとって変わられ、宴会の芸も古典芸能からカラオケや物真似やビンゴに変わっていきました。
そんなふうに衰退した芸者ですが一部地域ではまだまだ頑張っています。
筆頭は京都。
舞妓さんがいますね。
芸者が芸妓でその見習いが舞妓さん。
江戸では半玉と言いました。
松山や有馬温泉、新潟、金沢などもまだ頑張っているそうです。
(鹿鳴館。実は美しく着飾った貴婦人たちの何人かは芸者上がりだった)
衰退した芸者ですが明治の元勲の間では流行ったみたいですねェ。
明治大正期の政治家で奥さんがGEISHA GIRLだった方をリストアップしてみましょう。
こうなります。
伊藤博文、原敬、板垣退助、犬養毅、山県有朋、陸奥宗光、木戸孝允、井上馨など
GEISHA GIRLは美人で社交的で話し上手でソツがないから元勲たちから歓迎されたわけです。
鹿鳴館の貴婦人たちも一皮剥けば、チントンシャン!…なんて珍しくもなかったようであります。