「どぼじで、どぼじで……」
ドジをやって、目からカチカチクラッカーのような涙をこぼす変なヤツ。
今日の思い出のアニメは「いなかっぺ大将」です。
(カチカチクラッカー涙の大左衛門)
カチカチクラッカー涙の少年は風大左衛門。
東北地方の著名な柔道家・風陣左衛門の息子だったけど、父親は早くに他界。
武者修行も兼ねて父親の旧友である大柿矢五郎に預けられます。
これだと柔道一直線みたいなスポ根みたいでしょ?
実際企画当初はスポ根アニメ。
(いなかっぺ大将の原作本。当初の絵は荒野の少年イサム風)
それが急にギャグ漫画に豹変。
アニメも企画はスポ根、実際はギャグアニメ。
なんか、みんなして、ワライタケとかマジックマッシュルームとか変なモノ食べてません?
服装は冬でも上は柔道着。
下は風呂敷で作った袴着用。
下着は赤フン一丁。
(民謡やワルツが流れると……)
民謡やワルツのような舞踏曲を聴くとふんどし一丁になって踊る変な癖がある。
動物と会話する特殊能力あり。
女の子にはなぜかモテる。
都会の常識ゼロの大左衛門はalwaysの六子ちゃんみたいに東北からSLでやってきます。
田舎出身の人のカルチャーギャップがテーマのギャグを毎回やります。
東北地方出身だけど田舎出身者をネタにしたギャグなので、地方を特定出来ない方言を使ってました。
「わしィ、風大左衛門ダスゥ!」とか言ってました。
本来なら「わす、風大左衛門だナッス」ってきますよね。
リアルなズーズー弁だとやはり地域差別って言われちゃいますかねぇ?
覚えている話にはこんなのがありましたね。
レストランのどぼじで
みんなでレストランで食事。
田舎で大根飯みたいなもんしか食べていた大左衛門はメニューの料理がさっぱり分からない。
当てずっぽうで、メニューを指差す。
すると来たのがポテチ!
他の人がシチューやフライ食べてる横でどぼじでどぼじで…とカチカチクラッカー涙を流してポテチをかじる。
死の覚悟、道一本
山籠りをして柔道の稽古をしようと思いたった大左衛門。
「決死の覚悟、この道一本」と置き手紙をして山に入る。
ところが字が間違っていて、
「死の覚悟、道一本」に見えるので、さあ大変!
修行する山に自殺と間違えられて人が集まってしまった。
登場人物
風大左衛門
(声はレジェンド野沢雅子さん。
これをやっていたとき駅で切符を買うとき大左衛門口調になってて恥ずかしかったとか言ってましたな)
(近所のネコ。動物の言葉が分かる大左衛門にキャット空中3回転を伝授。夏目友人帳のニャンコ先生とは無関係。声はアニメ声優時代の愛川欽也)
大柿矢五郎
(大左衛門を預かる東京の柔道家。いつも大左衛門に振り回されている。中の人はハクション大魔王と同じ大平透)
大柿キク子
(大柿矢五郎の娘。大左衛門のカノジョ?
(大左衛門の幼なじみのはなちゃん。実は田舎に置いてきたカノジョ? よく上京してはキクちゃんこと大柿キク子と張り合う。声優は何とアルプスの少女ハイジの杉山佳寿子。リカちゃん電話の声も担当していた)
西一
(大阪から転校してきたイジメっ子。大左衛門にいつもイチャモンをつけたり嫌がらせをしたりして大左衛門をいびる。中の人はクマのプーさんを長年やった八代駿)
これで大柿矢五郎や学校の先生、ニャンコ先生以外は大左衛門も含めて全員小学生なんですよ!
不自然ですよねー!
特にキクちゃん、はなちゃんと大左衛門の三角関係!
これ、中学か高校を舞台にした青春ドタバタコメディならスッキリするんですけどねぇ。