思い出のアニメ ジャパニメーション編18 タツノコプロ作品4 ヤッターマン
「助さん、格さん、や〜っておしまいっ!」
水戸黄門でいつもアホな台詞を言っては母の顰蹙を買ってました。
元ネタはもちろん、
「トンズラー、ボヤッキー、や〜っておしまいっ!」です。
放映は1977年1月1日から1979年1月27日まで。
一年以上続いた人気作品です。
タイトルから考えて、ガンちゃんと愛ちゃんが主役だと思うでしょ?
違いますね。
本当の主役はドロンボー一味です。
あらすじは毎回同じ。
(トンズラー。怪力の持ち主)
(ボヤッキー。メカ担当のマッドサイエンティスト)
ドロンジョ、トンズラー、ボヤッキーの三人がインチキ商品の販売で大儲けをする。
客がインチキに気がついて店に押しかけるともぬけのから。
儲けたお金で変なロボットを作り、ドクロベエの指示に従い、ドクロストーンを探しに行く。
ドクロベエは悪い宇宙人だけど正体を隠している。
「ドクロストーンは集めると大金塊のありかが分かる。ドクロストーンを見つけて、儲けを山分けしよう」
ドクロストーンの正体はバラバラにされたドクロベエの身体。
三人を騙して探させている。
ドクロストーンらしきものを見つけると大抵偽物。
そこにヤッターマンがやってくる。
ヤッターマンがガンちゃんというおもちゃ屋のドラ息子と愛ちゃんという電気屋のバカ娘の二人組。
(ガンちゃん。ヤッターマンを完成させた少年)
(愛ちゃん。電撃棒で戦う)
ガンちゃんのお父さんが作りかけのまま放置した消防車風犬ロボットのヤッターワンを完成させて、それを乗り物兼武器にしている。
ドロンボー一味は毎回ヤッターワンの出すビックリドッキリメカにフルボッコにされる。
アジトまで三人乗り自転車で逃げる途中でドクロベエのお仕置きに遭う。
これでマンネリにせず毎回今日はどんなふうにやられるんだ?って視聴者を毎週楽しみにさせるんですよ!
演じていたのはドロンジョがドラえもんののび太くんで有名になった小原乃梨子。
(小原乃梨子)
(たてかべ和也)
ボヤッキーはマジンガーZの弓博士だったとは到底信じられない八奈見乗児。
(八奈見乗児)
ここに隠れキャラのナレーター富山敬が加わります。
あの古代進くんですよ!
「説明しよう!」の決め台詞で入ってくるんですが、時々暴走。
調子に乗って、最後に頑張れ!僕らの、ヤッターマン♪って変な歌まで歌うんです。
立ち位置としては怪物くん第一シリーズの淀川長治さんでしたが、キャラが濃かったですね。
ボヤッキーの「全国の女子高生の皆さん!」とヤッターマンを攻撃するスイッチを押すときの掛け声の「ポチッとな!」
(ポチッとな!)
八奈見乗児さんのアドリブだってききました。
ドロンジョとボヤッキーは20代、トンズラーは30歳って設定らしいのですが、私には全員30代のダメな大人に見えました。
見ていた人を飽きさせなかったのは三人のベテラン声優の熟練の演技力ですよ。
小原さん、たてかべさん、八奈見さんはアニメをメディアにして毎週毎週ピカレスクコントを続けたってことです。
あのお三方は素晴らしいコメディエンヌ&コメディアンでしたね。
好評の結果、ヤッターマンが終わってもドロンボー一味はチーム名と役名を変えながら、その後のタイムボカンシリーズに欠かせない存在として出続けたのでした。