マッチョでバイオレンスなものが嫌いです。
小学一年生から体育は一貫して「1」が定位置。
運動会は呪いのイベント。
行きたくないから、前日の晩部屋で素っ裸で過ごしたのに風邪を引かず、ガッカリして行く。
一年生のときなんか、徒競走で歩きましたよ!
先生に「なんで歩いたんだ?」と問われ、答えました。
「走ると転ぶ。転んだら膝を擦りむいて痛いからやだ。だから歩きました」
後で家庭訪問で先生は母にこぼしたそうです。
「参りましたよ。三段論法で責められました!」
大人になっても握力は左右共30キロしかない。
武道やっている女性よりか弱い。
絵に描いたみたいなスポーツ音痴ですね!
そんなヤツでも巨人のV9戦士の名前は言えないと遊んでもらえない。
スポ根マンガ、ドラマは観てないと相手にされない。
体育会系万歳!って時代でした。
そんな中で、スポーツ音痴のヲタクでも観なくちゃダメな作品。
(巨人の星)
その一つが巨人の星でした。
放送期間は1968年3月30日から1971年9月18日まで。
(星一徹)
まぁ、とにかく親父の一徹が怖すぎ!
マンツーでめちゃくちゃなしごきに無茶振り連発。
(無茶苦茶なしごきの一つ。大リーガー養成ギブス)
それで息子の星飛雄馬を巨人にねじ込んで、しばらくしたら自分は中日の監督に。
メジャーから来たオズマって黒人スラッガーを使って、飛雄馬潰しを始めました。
(オズマ)
星飛雄馬はほぼ親父とマンツーでしたから、チームプレーには慣れてませんでした。
その飛雄馬の巨人におけるチームメイトはV9戦士。
ONいるし、高田ファールの高田もいます。
読売ジャイアンツ全面協力ならではですね!
スポ根マンガお約束どおり魔球もありました。
大リーグボール1〜3号。
1号はわざとバッターのバットに当てて凡打にさせる「打たせて取る」感じ。
なんか地味ですね。
2号が有名な消える魔球です。
本当は縫い目に土をまぶして、投げると回転で縫い目の土が煙幕になるってわざです。
それってボークじゃなかったっけ?
……スポーツ音痴の私でさえ首をかしげました。
でもエポック社の野球盤にはしっかり採用。
消える魔球ボタンを押すと、ホームベースの手前に穴が開いて、球がコロンと落ちる仕掛け。
バットを振ったら、空振りストライクで、見逃すとボールってルールだったと思います。
3号はめちゃくちゃ変な曲がり方をしてバットをすり抜けるボール。
あまりにも不自然な球だけに肩や肘にもの凄い負担がかかる。
星飛雄馬のライバルで阪神タイガースのスラッガーである花形満は実家の花形モータースに頼んで大リーグボール3号とそっくり同じ球を投げるピッチングマシンを作るんです。
ところがすぐにぶっ壊れる。
そこが伏線になっていて、最終回の最後のボールを投げたところで腕の筋肉がブチっと切れて倒れるんですよ。
そこで星一徹が「わしはお前に何一つ父親らしいことをしてやらなかった」って言って、飛雄馬を負ぶってマウンドを降りたんです。
(腕の筋肉がブチッと切れた)
(私の高校の大先輩古谷徹さん)
主題歌は軍歌調ですが、歌詞を変な風に覚えている人が多いですね。
「思い込んだら、試練の道を」を「重いコンダラ!試練の道を」にしちゃってます。
(重いコンダラ)
しかも、主題歌のその部分が流れるときは飛雄馬が筋トレのために整地ローラーを引っ張りながら走るシーンが流れます。
そのせいで整地ローラーを「コンダラ」と言う人が増えました。