レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

似而非カラーシリーズ9 ラッパを吹く豆腐行商人

後に写っているクルマから昭和30年代初頭と見られます。

この写真では天秤棒を担いだ棒手振りスタイルですが、私が子供の頃見たのは大柄な配達用自転車でリアカーを引っ張るスタイルでした。

行商の豆腐屋とくれば、ズバリ喇叭です。とぉぉぉぉふぃぃぃ~~!という甲高い音。メロディーで言うとソとラ(いやファ♯とソ♯かな…絶対音感なくてすみません!)のロングトーンでした。
さて、この豆腐屋の喇叭、ラッパとは言いますが、金管器ではなく、なんとリード楽器です。
吹き口の中に真鍮製のリードが仕込んであって、吹いても吸っても音が出て、なおかつ吸ったときに一音上がるようになっているんですね。

構造的には自転車につけたり宴会で使ったりするパフパフらっぱのゴム球のないやつ、もしくはサッカーの応援で使うチアホーンのラッパが1本のやつと近いと思います。

これを思いっきり強く吹いて「とぉぉ~~」でそのあとラッパをくわえたまま息をぐっと吸い込んで「ふぃぃ~~」とやるわけです。

夕方になってカラスが鳴くからか~~えろ!っていうと横丁から現れました

でも子供のときに見たうちの町内の豆腐屋はとぉぉぉぉふぃぃぃ~~!ではなくぷぇぇぇ~~~!でした。多分吸わないでひたすら力いっぱい吹いていたんでしょうな…。
元の写真はこちら→ https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-0c-b0/satokyu2006/folder/1443568/68/64678368/img_0_m?1417179765