レトロ万華鏡

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似而非カラーシリーズ 白黒映画のスチールをカラー化する4 七人の侍

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「大変だ!また野伏せりが攻めてきた!このままじゃ、村はおしまいだ!」

 今回の似而非カラーシリーズ、1954年封切の黒澤明監督の名作「七人の侍」のスチール写真をカラー化してみましょう。

 「野伏せり」?

 なにそれ!?って思いました?

 映画の中で農民たちは野武士軍団を何故か野伏せりと命名して恐れているんです。

 この作品は悪い野武士に略奪されまくっている村が用心棒に七人の浪人者を雇う。

 その七人の浪人が野武士軍団と対決する話です。

 まるで西部劇ですね。

 実際にジョンフォードの西部劇を戦国時代の日本に翻案した作品でした。

 名作だけにハリウッドで再度西部劇に翻案されています。

 そちらは1960年封切の「荒野の七人」です。

 「荒野の七人」はさらにリメイクされて「マグニフィセント・セブン」という作品となり、2016年に発表されています。

 雇われた浪人の頭は志村喬演じる島田勘兵衛。

 主役級の菊千代は三船敏郎です。

 菊千代なんてお殿様の幼名ですね。

 実は菊千代は戦禍で両親を失った農民の子供です。

 本名は忘れていて、盗んだ武士の家系図のとある武士の幼名をそのまま名乗ってしまったという次第。

 一番腕っ節が強く、大活躍します。

 最後、野武士の頭目を追い詰めたものの鉄砲で撃たれます。

 頭目を倒して自らも命を落とします。

 そのほか用心棒に雇われた武士として、岡本勝四郎(木村功)、片山五郎兵衛(稲葉義男)、七郎次(加東大介)、林田平八(千秋実)、久蔵(宮口精二)の五人がいました。

 黒澤明監督はリア王を戦国時代の話に翻案して「乱」を撮ってますね。

 戦国時代が好きだったのかなぁ。