(宇宙戦艦ヤマト)
「我々がしなければならなかったのは、戦うことじゃない。愛し合うことだった」
「地球だ。何もかも皆懐かしい!」
「ぼかぁ嫌です。ここで撤退したら、死んでいった者たちに顔向け出来ません!」
(ぼかぁ嫌です!は古代守のセリフ。中の人は男たちの夜かなの広川太一郎さん)
名セリフの山。
日本の名作アニメというと必ずノミネートされるレジェンドのうちの一つといえば、やはり宇宙戦艦ヤマトは外せませんね。
本放送は1974年10月5日から1975年3月30日までの2クール26話。裏番組はなんとアルプスの少女ハイジ。
強烈ですね。
企画時は4クールの1年間。
放映当初は3クール9カ月やる予定でした。
ところが、ハイジ人気が凄すぎて、半年で打ち切り。
後半、話の展開がやたらと早くなったのはそのせいです。
それが再放送されるやストーリーやデザインの秀逸さからアニメヲタクの心を鷲掴み。
空前のアニメブームが起きました。
名場面やエピソードにも事欠きません。
(アナライザー)
アナライザーの失恋。
アナライザーはR2D2みたいななりをしていますが、アトムやキカイダーやアンドリューのような感情を持っています。
(森雪)
よく森雪のスカートをめくってセクハラしてましたが、それは気を引くため。
ドラマなら柳沢慎吾の役回りですね。
人間森雪との恋愛にはどうしようもない高い壁があることを悟りました。
アナライザーは「僕はロボットだ」と言って、古代進のライバルになるのをやめます。
アンドリューのような人間型ロボットへの改造やギターのジローのような放浪は選択しませんでした。
地球との別れ
(沖田艦長。外見は東郷平八郎元帥みたいですが、あの古武士のようなキャラクターのモデルはなんと松本零士先生のお父様)
沖田艦長はオープニングのガミラスとの戦いで息子を亡くしています。
(古代進)
ガミラスとの戦いで地球との連絡が途切れる前に連絡すべき家族がいなくて、艦長室から
必ず帰ってくるぞと手を振ります。
ガミラスがヤマトの戦意喪失を狙って通信衛星で地球との連絡ができるようにしたとき。
ドメル将軍との一騎討ち。
(ドメル将軍)
古代君が死んじゃう!以外にいっぱいありました。
声優陣では主役の古代進役の富山敬さんと当時は若手だった麻上洋子さんがストーリーをグイグイ引っ張ってました。
(富山敬)
(麻上洋子)
お二方ともアニメブームで時の人。
麻上さんのフレッシュな演技で気持ちを鷲掴みにされたアニメヲタクは私も含めて大勢いました。
(ささきいさお)
オープニングとエンディングテーマのささきいさおさんは男の哀愁たっぷりの歌で魅了しました。
ペパーミントストリート青春大通り水曜日のパーソナリティがささきいさおさんと麻上洋子さんになったのも私が葉書職人になったのもヤマトブームの影響です。
ヤマトで不評だったのは松本零士先生の反対を押しきって強引に「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」で富野式皆殺しをやった。
で、アニメヲタクの袋叩きに遭うや、しれっと松本零士案どおりヤマトクルーを生かすパラレルワールドを展開。
グッズが売れると続編映画連発。
西崎プロデューサーの強引な運営でした。
裁判で松本零士先生から著作権を取り上げて、2199を作ったのもいただけませんでした。
かくして、私は松本絵でなく、麻上洋子のでないヤマトはヤマトに非ず。
タダのパチンコ絵だ!
み〜ん見ん見ん、絶対見ん!
……と宣言したのでありました。