思い出のアニメ ジャパニメーション編13 松本零士作品2 銀河鉄道999
超格差社会の地球。
富裕層はみんな機械の身体を手に入れて機械化人という一種のサイボーグになっている。
生身の身体でいるのは貧しい人たち。
機械化人はなにをしても許されるので(どっかの上級国民みたい)、娯楽として生身の人間狩りを楽しんでいる。
(テレビアニメ版星野鉄郎)
母親と二人暮らしの貧しい少年星野鉄郎は母親を機械伯爵の人間狩りで殺される。
しかも母親の亡骸は虎の敷物みたいな剥製にされ、屋敷の壁に飾られていた。
(メーテル)
そんなとき、若い頃の母親によく似たメーテルと名乗る不思議な女性がやってくる。
「機械の身体をタダでくれる星に一緒に行こう!」
宇宙戦士の銃と銀河鉄道の無期限パスを渡されてアンドロメダに向かいます。
テレビアニメ版と劇場版があって、どちらも最後に機械の星を鉄郎が破壊する話でした。
テレビアニメ版は星野鉄郎が小学生っぽい感じ。
で、千夜一夜物語的で毎回色々な星に降りて不思議な体験をします。
今日はどんな星に降りるの?って毎回楽しみでした。
劇場版は鉄郎がお母さんを殺されてからメーテルに会うまで3、4年の歳月が流れます。
なので、星野鉄郎がティーンエイジャーになって、ちょっと凛々しい。
(銀河鉄道999の勇姿。このときは宇宙船攻撃回避のため、大砲を連結しました)
SLのC62がスハ43が連なる山陽線の急行安芸みたいなのが星空を駆け登り、宇宙空間に飛んでくところがカッコ良かったですね!
(実際にC62がスハ43系客車を牽引していたかつての急行ニセコ)
ただ、映画版は窓が二段窓で展望車がつくのと食堂車のインテリアがオリエント急行風なのが違和感ありましたね。
(こちらはスハ43系の急行に連結されていた食堂車。銀河鉄道999が実在したら、この方が自然ですね)
レギュラー声優陣はテレビアニメ、劇場版共に謎の女・メーテルに池田昌子。
(池田昌子。最近の写真しかなくて、昭和の写真を探したら、若い頃のヤツになってしまいました)
何と、オードリーヘップバーンの吹替の人です。
(野沢雅子)
人は良さそうなんですが、妙に生真面目な車掌さんはドラえもんのスネ夫だった肝付兼太さん。
この三人でいろんな星に降り立つ訳です。
(肝付兼太)
(銀河鉄道999の車掌。制服の中は透明人間!)
さて、数あるゲストキャラの中で劇場版999で準レギュラー扱いされ、しかも東映まんがまつりで17分の主演作まで作られた稀有の人がいました。
誰でしょう?
正解は「ガラスのクレア」!
(ガラスのクレア。シチューのキャラクターのクレアおばさんとは関係ない)
テレビアニメ版のときは目立たないキャラクターでしたが、劇場版とまんがまつり用フィルムではクレア役がキャプテンハーロックの有紀蛍をやっていた川島千代子さんから麻上洋子さんに交代しました。
現在は講談師一龍斎春水である麻上洋子さん、どこか儚げで健気な美少女をやらせたら天下一品だったと思います。
(ヤマトで一躍注目された麻上洋子)
あのマシュマロボイスに絡めとられたの、私だけでなく、松本零士先生も?……のようです。