レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

思い出のアニメ ジャパニメーション編31 その他1970年代の日本のアニメ さすらいの少女ネル

1970年代の日本のアニメはとりあえず今回で終了です。

また、機会を見て、作家単位の特集とかは考えますが。

最終話はめっちゃマニアックなのいきま〜す。

放映時期は70年代の一番最後。

1979年10月25日から1980年5月1日まで。

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「さすらいの少女ネル」

しらねぇ〜よ!そんなの!

今、言ったでしょ?

これ知ってる人は昔、麻上洋子ファンクラブこだぬき会の会員だった人ですね!

え?私?

会員でしたよ。会員番号270Mね。

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(会員証、まだありました。最後がMの人は男性会員。Fの人は女性会員でした)

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(裏返すとミニブロマイド)

主役がラジオ特集の「ささきいさおのペパーミントストリート青春大通り」と思い出のアニメの「宇宙戦艦ヤマト」、「銀河鉄道999」でも登場した我が高校時代のマドンナである麻上洋子様(現・一龍斎春水先生)でしたからねぇ。

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(我が高校時代のマドンナ麻上洋子様。こだぬき会のご本尊様。健気な美少女役はテッパン。後に講談に進まれたとき、このスキルは金子みすゞ伝などにしっかり生かされました)

でもキー局がテレ東(当時はまだ東京12チャンネル!)。

その上、絵柄がかな〜り地味だったんで、全く目立ちませんでした。

BGMはスコットランド民謡でテーマ曲はアーニーローリー。

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(地味な絵柄のネル)

キー局がテレ朝や日テレで、絵柄がジブリ風かお星様キラキラの少女マンガスタイル。

キャラデザインが松本零士先生の奥様の牧美也子さんあたりの少女漫画家の大御所様ならコミカライズされたり、グッズが出たりしたでしょう。

そういうの、一切ありませんでしたから。

知らない方が普通です。

どんな話か?って?

イギリス童話です。

原作はチャールズディケンズの「骨董屋」

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(こちらは日本語翻訳版。さすらいの少女ってタイトルになってました)

ときは18世紀初頭。

日本なら文化文政の頃のロンドン。

トレントという爺さんが骨董屋をやってました。

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トレント爺さん)

でも、貧乏な上、トレント爺さんはギャンブラー。

生活を楽にしてやろうとポーカー賭博をやりまくって、多額の借金をこさえます。

トレント爺さんは孫娘のネルと二人暮らし。

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(悪徳高利貸しのキルプ(右)と弁護士のブラス(左))

悪徳高利貸しのキルプからお金を借りていましたが、返せず、店舗のある家を差し押さえられます。

キルプにはブラスというキモいロリコン弁護士がついていてネルを連れて行って嫁にしようとします。

ネルは早くに父親を病気で亡くし、母親のローザはギャンブルをやめない舅を嫌ってネルの兄のマリオを連れて家を出て行きました。

店を差し押さえてもまだ足りないとしつこいキルプ。

ネルとトレントは同じロンドン市内のローザの家に身を寄せることにしました。

行ってみるとローザの家はもぬけの殻。

近所の人によるとパラダイスに行くと言って出て行ったそうです。

ネルとトレント爺さんは北アイルランドのパラダイスまで母を訪ねる長い旅に出ました。

旅の途中で騙されて売られかけるし、高利貸しのキルプと弁護士のブラスがしつこく追いかけてきます。

しかもネルの周囲に髭面の怪しい謎の男出没!

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(謎の男。中の人は宇宙戦艦ヤマトの山本明こと曽我部和恭さん。ヤマトファンには嬉しい!)

苦難の旅の中、ネルは旅先でお母さんに作り方を教わった人形を作ってお世話になった人にせっせと贈っていました。

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(ネルが持っているのがその人形。こだぬき会会員の間ではこの人形を欲しがる人が!…って私か)

感謝を込めるだけでなく、あちこちに配ればそのうちお母さんが見つけてくれるのではないか?

お母さんが私たちが探していることに気付いてくれるのではないか?

ささやかな期待を込めて。

苦難の末北アイルランドにたどり着きます。

弁護士のブラスは悪事がバレて捕まり、高利貸しのキルプは既に吊り橋から落ちてもういません。

やっとの思いでたどり着いた北アイルランドのパラダイスにあったもの。

それはお母さんのお墓でした。

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(お母さんのお墓)

ネルの周囲に出没した怪しい男は兄のマリオ!

旅の疲れとショックでネルは重い病に罹り、死線を彷徨います。

原作だとここで死んじゃうみたいですね。

監督や演出で富野由悠季が絡んでなくて良かったです。

黒富野っていうくらいだから、悲惨な死に方しますよ!

幸い、一命を取り留めて、ネルはトレント爺さん、マリオ兄さん、途中で合流したキッドと一緒にロンドンに帰って人生を一からやり直しましたってハッピーエンドに。

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(エンディング)

この作品は麻上洋子さんのキャラクターと演技で見せる作品でしたね。

健気な美少女をやらせたら、麻上さんはピカイチでしたよ。

流石、高校時代のマドンナ!

この後番組が実は富野由悠季イデオンでした。

こともあろうに黒富野、麻上さんにハルルアジバって悪役をやらせやがった!

もうね、富野のバカヤロー!って言ってチャンネル変えましたよ。

どうも富野監督作品って好きになれません。陰湿な感じがしてね。

思い出のアニメは高校時代の思い出で終了。

この次は昔大量にやっていたアメリカ製アニメの話に移りたいと思います。

ではまた!