1961年登場のこれまた歴史ある駄菓子です。
コイツの正体はヨーグルトでも乳製品でもないんです。
食べるとフルーツの香りがしてクリーミーでちょっとシャリシャリしますよね?
実は砂糖とブドウ糖とショートニングを混ぜ合わせて、酸味料と香料を加えたものです。
(ホントは瓢箪型の木べらが付くんですが、もらい忘れたので、マドラースプーンで食べる)
小さな木べらでちょっとずつすくうから旨いんですよね。たぶん。
モロッコというネーミングはヨーグルトで有名なブルガリアと同じ地中海国家だからって軽いノリで決まりました。
ま、いいじゃないですか。
ノリ一発ってことで。
フルーツはフルーツの香りだから。
ヨーグルは?
「トを取ったら、ようけでるやろ?」
って駄菓子本の取材でここの確か社長さんが言ってたと思います。
サンヨー製菓、かつてはウイスキーボンボンのメーカーでした。
でもチョコレートは夏は溶けるから売れないし、作れない。
夏に売れそうなものということで開発したら、当たったので、ロスが常に二割出て歩留まりの悪いウイスキーボンボンはやめて、モロッコフルーツヨーグル一本にしたそうです。
問屋に卸すのは80個で一箱のカートン。
うち商品は60個。
当たりは15個。
万一不良品が出た場合の交換用が5個。
フタの裏がくじになっていて、当たるともう一回もらえるのがモロッコフルーツヨーグルのもう一つの特徴です。
マークが象さんなのは、子供たちが象のように強くたくましく育って欲しいという願いから。
容器は象さんの足ではなく、昔のヨーグルト瓶を模したから。
姉妹品にはジャンボヨーグルがあります。
食べると胸焼けしそうですね。
こちらはパンに塗って食べるユーザーがいると聞いて、パンに塗りやすいように大型瓶にしたのだとか。