幼稚園を卒業する頃、怪物くんが終わりました。
ザーマス!とかガンス!とかの口真似終了!
前を神田川が流れる木賃アパート。
バスに5分乗ると、新宿駅西口バスターミナル。
住んでいたのは新宿柏木町(現・新宿区北新宿)ではなく、川向こうの中野小淀町(現・中野区中央一丁目)。
上がった小学校は中野区立塔の山小学校。
バスは車掌さんに15円のオレンジ色の切符を切ってもらいます。
(当時の都営バス)
雑誌。
「たのしいようちえん」は卒業。
小学館の「小学一年生」がやってきました。
もう表紙に怪物くんはいません。
表紙も付録もウメ星デンカになりました。
(ウメ星デンカ)
「ウメ星デンカ」は小学校に上がったときの思い出の一部。
でも、ウメ星デンカはアニメはたった半年で終わり、雑誌の漫画だけになりました。
放映期間1969年4月1日から9月23日まで。
オバケのQ太郎と怪物くんでブームになった藤子不二雄ワールドでしたが、人気が陰りを見せたんです。
予算がないから、白黒で2クールだけにしちゃったんです。
(似而非カラーで着色したら、全体的に赤っぽくなりました。さて、セル画はカラーだったんですかねぇ)
当時はアニメやドラマのカラー化が進んでいました。
それを逆行して白黒ですからね。
それだけで陳腐化と言われますよね。
時代はスポ根ブーム。
鬼コーチに無茶振りトレーニングでしごかれる。
先輩の執拗なイジメ。
全てに打ち克って魔球を開発。
試合を勝ち進み、目指すは日本一のアスリート。
汗臭いのがウケていました。
体育1!
マッチョでバイオレンスなのがでぇっきれぇな私がスポ根漫画を見ていたんですから。
さて、ウメ星デンカ。
どんな話かと申しますと、故郷の星が爆発で失われた宇宙の王族が放浪の末、地球に漂着。
地球生活をエンジョイしちゃう話です。
「ウメ星」星人は魔法使い。
「スッパッパ」なる呪文で魔法を使います。
ってさ、梅干食べてすっぱマンじゃないけど、梅干のおにぎりで思いついたでしょ!
安易だってェの。
それだけネタが枯渇してたのかなぁ。
普通は自分の星が爆発したら、ガミラスみたいに他所の星を乗っ取りに行くでしょ?ねぇ!
ウメ星王家と従者が中村家に居候。
その家の太郎くんって子とウメ星王家の王子様であるデンカがすぐ友だちになります。
中村太郎役はキャンディーキャンディーで一躍有名になった松島みのり。
デンカはハイジの杉山佳寿子。
なんだよ。
少女マンガ系じゃんよ。
でもこの二人は地味で、全くの脇役でした。
ホントの主役?
それはすぐ人に勲章をあげたがる王様だぞよ。
ホントに王様はこんな喋り方なんだぞよ!
(原作漫画から王様。顔が毒気のないオバQの神成さんですなぁ)
(田の中勇)
(ゴンスケ)
演ってるのは「ババア元気か?」のマムシさんですよ!毒蝮三太夫。
(毒蝮三太夫)
こりゃデンカと太郎くんは喰われますよ。
この作品は3回目くらいで王様が侍従のベニショウガに命令して番組のタイトルを「ウメ星バカ王」に書き換えさせる。
以降、王様とゴンスケに徹底的にバカをやらせる。
宇宙人版バカボンのパパとロボットの目ん玉繋がりのおまわりみたいになって、めっちゃウケたと思います。
ただし、小学館には学習雑誌に使えないって怒られるかも!