思い出のアニメ ジャパニメーション編8 藤子不二雄ワールド5 ドラえもん
(ドラえもん)
「僕ドラえもん!」
「ハイ!タケコプター!」
オールドファンがアニメのドラえもんと聞くと、真っ先に脳裏に浮かぶのは大山のぶ代さんのだみ声。
ドラえもんといえばクレヨンしんちゃん、アンパンマンと並ぶ日本三大子供アニメの一つ!
1979年4月2日から2005年3月18日まで26年間放映され、水田わさびの第二シリーズに移行しました。
ウメ星デンカ終了から大山のぶ代のドラえもんまで9年も空いてますね。
その間藤子不二雄ワールドはオバQの第二シリーズである「新オバケのQ太郎」しかやらなかったのでしょうか?
いいえ。
あったんですよ!
封印された幻のアニメが!
(ジャングル黒ベエ)
一つは「ジャングル黒べえ」
放映は1973年3月2日から9月28日。
オバQやウメ星デンカの代わりにアフリカのピリミー族の魔法使いの少年が主役になります。
何故封印?
絵柄見れば一目瞭然ですよ。
どう見ても、コレ、アフリカ人差別でしょ?
ちびくろさんぼもこういう絵柄で廃盤。
(サイボーグ009のピュンマ。第一シリーズはこのとおり、ちびくろさんぼ的キャラでした。ジャングル黒ベエ同様ボビーオロゴンやゾマホンにはとても見せられません)
同じ理由でサイボーグ009のアニメは1966年から1968年にかけて放映された第一シリーズでは008ピュンマはちびくろさんぼみたいな顔。
それが1979年から1980年に放映された第二シリーズではエディマーフィーのようなアフリカ系のタレントを意識したような顔に直されています。
(第二シリーズで描き直されたピュンマ。これなら怒られないかなぁ)
もうひとつのお蔵入りはドラえもんです。
水田わさびドラえもんを第二シリーズと見た場合、第0シリーズともいうべき幻のドラえもんがあったのです。
放映1973年4月1日から9月30日まで。
日本テレビで、一応半年2クールやりました。
原作者の藤子F不二雄が原作のイメージを台無しにするとして、小学館に頼んで、お蔵入りにさせました。
実際、コレはみましたが、すぐにチャンネル変えました。
(ドラえもん幻の第0シリーズ)
だってキモいんだもん。
ドラえもんの声がサイボーグ009第二シリーズのギルモア博士。
つまり富田耕生さん。
どう聞いても危ない魔物か、ヒーローモノの悪役怪人なんですよ。
間違ってもマヌケな子供の面倒を見るベビーシッターや教育係ロボットには見えません。
テレビ局のひともヤバい!ミスキャストだ!って慌てたでしょうね。
後半の2クール目からドラえもんをデェベテランの野沢雅子さんにしたけど、最後まで人気がありませんでした。
ミスキャストで原作者からも子供たちからも嫌がられた悲運の作品でした。
(歴代ドラえもんの中の人。第0シリーズ前半は富田耕生。後半は野沢雅子。第一シリーズは大山のぶ代。第二シリーズで現在の水田わさびになりました)
それででしょうかねぇ。
藤子F不二雄先生は学習雑誌のマンガばかりでしばらくテレビアニメをやりませんでした。
漫画連載が忙しかったのかもしれませんね。
仕切り直しのために東京ムービーから独立したシンエイ動画と広告代理店の旭通信社、小学館がタッグを組みました。
原作者の藤子F不二雄とテレビ朝日を辛抱強く説得。
6年ぐらいの沈黙を経て大山のぶ代ドラえもんが登場するわけです。
(第一シリーズドラえもんの登場人物)
大ヒットしてコンスタントに映画化されるし、番組改編期には特番をやるし、誰でも知ってる、外国にも知られている超メジャー作品。
今更、キャラクター紹介しても、「なぁんだ。知ってるよ!」ってなっちゃいますね。
よし、じゃあ、昭和のドラえもん小道具で実用化されたのをいくつか挙げちゃいましょう!
(いたわりロボット。見た目はペッパーくんというより初音ミクに近い)
いたわりロボット→ペッパーくん
(糸無し糸電話)
糸無し糸電話→携帯電話
(イージー特撮ビデオ。今はアプリですね)
イージー特撮ビデオ→動画アプリ、ARエフェクト
(動物語ヘッドフォン)
動物語ヘッドフォン →バウリンガルボイス
(原作漫画から自動掃除機。形状は違えどルンバだ!)
自動掃除機→ルンバ
昭和時代に平成や令和のアイテムを空想していた藤子F不二雄って凄いですね!