思い出のアニメ 助っ人アメリカアニメ編13 幽霊城のドボチョン一家
ドボチョンドロドロ、ドボチョンドロドロ、出てこいよ!
せっかい中のお〜ばけたちよ遊ぼうぜ!
今回紹介するのは幽霊城のドボチョン一家です。
アメリカでは1970年9月12日から12月26日までCBSで放映され、日本では1970年11月30日から1971年3月29日までテレ朝(当時はNET)で放映されてました。
子供の頃確かに見てました。
でも人喰いライオンとフランケンシュタインとドラキュラがバンドを組んで歌っているところしか覚えてません。
アレ? ミュージカルアニメだったっけ?
内容を確認するためにネットで探して観ました。
斬新というべきか、かなり変わってますね。
オープニングはドラキュラがコウモリの姿で幽霊城に帰ってきて、壁に激突して、イテャーガネ!と叫ぶ。
四コママンガみたいなショートコントが連続技で攻めてきて、最後に歌で締める。
これまでストーリーマンガスタイルのばかり観てきたので、アレ?って感じです。
一番近いのは元々四コママンガだったサザエさんですかねェ。
歌わないけど。
8時だよ!全員集合の後半のショートコントの最後にキャンディーズの歌が付いたら近いパターンかもしれません。
ルーシーショーや奥様は魔女も近い構成だった気がします。
もしかして1960年代のコメディとバラエティの番組を踏襲しているのかなぁ?
声優陣も主要キャラをお笑い芸人で固めています。
主な登場人物と中の人を紹介しますと……
ドラキュラ。
コウモリに変身できて、名古屋弁を話す。
音楽コーナーではパイプオルガン風キーボードを演奏。
中の人はハヤシもあるでよ〜の南利明だでよ〜!
人喰いライオン
アメリカ版ではヒッピーの狼男って設定だったようですが、見かけがライオンなので人喰いライオンにされました。
セリフは東北弁。
怪物
ズバリフランケンシュタイン。
怪物くんに出てくるやつと違ってフンガー!しか言わないなーんてことはない。
動作がトロくてボケ役に回ることが多い。
電気ショックですぐに痺れる。
中の人はあ〜あ〜あやんなちゃった!の牧伸二。
楽器は骨でできたシロフォンやコンガを叩く。
この三人?が主役ですが、見事にお笑い芸人で揃えられています。
一方脇役はアニメ声優の方々が揃えられています。
ガキ(水島晋)ジャリ(野本礼三)
二人組のゾンビの子供でとんだ腕白坊主。
ドラキュラの主治医で頭が二つある。
一つは善人面でもう一つは悪人面。
左半身と右半身が別人格。
ワルイ博士と言われると怒る。
ガイコツ(辻村真人)
ナポレオンの帽子をかぶった骸骨ですぐバラバラになる。
ミミー(貴家堂子)
何故か幽霊城にいる人間の白人少女。
髪は銀髪。
ハリー・ポッターのラブグッドみたいな子?
アメリカ版ではサブリナって名前。
ショートコントにはこんなのがありましたね。
ドラキュラの健康診断にイー博士とワルイ博士が往診に来て、診察。
ドラキュラは「で、異常はにゃーのか?」と尋ねる。
二人で相談しますと奥に引っ込むと喧嘩を始める。
「一番おかしいのはあの二人の頭だぎゃあ」とドラキュラがボソッと言って棺桶に引っ込む。
藤子不二雄の怪物くんと同じくアダムズのお化け一家って1964年制作のアメリカドラマの影響を強く受けていると思います。
フランケンシュタインとドラキュラが出るホラーコメディって点では同じですから。
それにしても、ドボチョン一家はアニメ声優の使い方がちょっともったいない感じがしますね。
アニメで歌謡バラエティをやるなら、脇役にゲスト歌手を使えばいいのに。