横浜港にはロイヤルウィングという高級広東料理のレストラン船がいます。
この船の正体が昔の関西汽船の阪神〜別府航路を代表する客船「くれない丸」でした。
1960年3月6日就航。
2900トンの旅客船で姉妹船にむらさき丸がいました。
この航路にはほかに「すみれ丸」「こはく丸」[1]、1968年には「あいぼり丸」という同じ三千トン級の船が就航し、6隻体制をとっていました。
1980年に阪神〜別府航路はフェリー化して、現在のさんふらわあに引き継がれていきます。
くれない丸自体はフェリー化でお役御免。
予備船となった後、レストランシップに改装されて、1989年から横浜港のレストランシップとして営業しています。
建造から61年、就航から60年目を迎えており、日本最古の現役客船。
動態保存の歴史的保存船でもあります。
このロイヤルウィングのくれない丸時代の貴重な姿を示す古い絵葉書を入手したのでお目にかけましょう。