レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

セットンチョゴリの少女貯金箱

いやはやなんとも珍しいものを手に入れました。

昭和の昔、日本の銀行では大手から信用組合に至るまで、預金口座を開設すると記念品に貯金箱をくれたものです。

ノベルティグッズの貯金箱は各金融機関が個性を競う部分でプラモデル型あり、ソフビ人形型あり。郵便局のは確かポスト型でした。

で、今回手に入れたモノはバブル崩壊で経営破綻した朝鮮総連のかつての金融機関「朝銀信用組合」の貯金箱。

なんとセットンチョゴリの少女です。

セットンチョゴリとは朝鮮半島旧正月を祝うときに女の子が着る晴れ着。

カラフルなチマチョゴリです。

後から見るとこんな感じ。

お金を入れる穴は後頭部ですが、取り出す穴が底部にあります。

 

このチマチョゴリのスカート(チマ)が実は韓国と北朝鮮で違ってます。

韓国のものは優雅さを演出するためスカートが長くて、脚が隠れます。

一方、北朝鮮のものは機動性重視のため、くるぶしを出すことが多いです。

この少女貯金箱はくるぶしが出ているので北系と判断できる訳です。

それと、韓国の銀行には口座開設記念品として貯金箱を配る習慣はありません。

そもそも貯金箱はブタのデザインしかありません。

韓国のブタの貯金箱。プラ製か陶製で、色は赤や金など。

韓国語で貯金箱はわざわざブタをつけて「돼지 저금통(トゥエージ チョグムトン…ブタの貯金箱)」とまでいいますから。

一方、北朝鮮は一般の市民が食うや食わず。貯金が出来る余裕があるのは朝鮮労働党の限られた幹部だけでしょう。

そんなごく少数のスーパーセレブのためにノベルティグッズとして貯金箱を作ることはまずないだろうし、貯金箱自体出回っているかどうか⁉︎

 

朝銀信用組合のセットンチョゴリ姿の少女貯金箱は在日朝鮮人だからこそ作れた珍品だと思います。