江戸東京たてもの園レポート、いよいよ最終章です。
これまで紹介しなかった展示物をお目にかけましょう。
ここで漏れたものもあるかもしれませんが、第1章からずっとご覧くださった方には江戸東京たてもの園の概略はこれでお分かりいただけると思います。
万世橋交番(須田町派出所)
明治の終わりごろに神田万世橋に建てられたレンガ造りの交番です。
木造建築のように解体して、部材の形で運び込めず、クレーンで持ち上げて、トレーラーに乗せてここまで運び込みました。
さて、皆さん、交番の中ってみたことがありますか?
警官でもない一般人が立ち入ることができるのは入口を入ってすぐの執務室ですよね。
デスクと椅子とWANTED!この顔にピンときたら110番の指名手配ポスターに地域の地図。
悪いことをしてない人なら取り調べではなく、道を聞くか、落とし物を届けるか、自転車盗まれましたと届けるか。
まぁそんなところでしょう。
そんなとき、警官が対応するのが執務室。
その裏に何があるんだ?
ここに来て初めて知りましたよ。
裏は宿直室です。
これが宿直室のガス台と流し。
お茶を淹れたり、簡単な食事は作れそうですね。
小さな台所の右手には畳2畳と布団。
トイレは宿直室のさらに奥でした。
2段ベッドとかあるのかな……と思ったら、こんなのでした。
狭い空間によくまとまってますよね。
伊達家の門
ただし、江戸時代の上屋敷か下屋敷の門ではなく、芝白金にあった伊達家の屋敷に大正時代に作られた門です。
でもデザインは江戸時代の宇和島藩江戸屋敷の門と同じ様式のようです。
左側の瓦屋根の家は門番の詰め所です。
土蔵型休憩所
これは展示建造物ではなく、江戸時代の土蔵を模した休憩所で2階がうどんコーナーです。
入りたかったのですが、ゴールデンウィークらしく行列ができていて、入れませんでした。
以前に入ったことはあります。
ここ多摩地域は米があまりとれず、うどん作りが盛んだったそうで、多摩地域の伝統うどんがメニューになっていました。
上野消防署望楼上部
変わったオブジェがあるなぁと思ったら、なんと昔の消防署の火の見やぐらだけ。
こういうのは建物を保存してほしいですね。
開園時間
4月~9月 9:30~17:30
10月~3月 9:30~16:30
※入園は閉園時刻の30分前まで
休園日
毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)と年末年始
入場料
大人400円
大学、短大、専門学校生320円
65歳以上の人と高校生、東京都外在住中学生200円
小学生以下の子供と都内在住在学中学生 無料
アクセス
西武バス:2、3番のりばから乗車。「小金井公園西口」で下車、徒歩5分。
関東バス:4番のりばより、「江戸東京たてもの園前」下車。徒歩3分。
※関東バスは本数が少ないです。
西武バス「南花小金井」のりばから武蔵小金井駅行きに乗車。「小金井公園西口」下車し、徒歩5分。
クルマの場合
小金井公園の有料駐車場(第1駐車場)が利用できますが、連休だと混んでいて入れないのでその場合は周辺のコインパーキングを探す羽目になります。