東海道本線の電化は1928年に東京ー熱海間が完成しました。
そのため熱海までは電気機関車が牽引していました。
1934年には丹那トンネルが完成し、それまで御殿場線経由だったのがほぼ現在のルートとなり、電化区間も東京ー沼津となりました。
1937年には関西急電運転のため京都ー神戸が電化。
沼津ー浜松は1949年に電化。
1953年には浜松から稲沢までの電化が完了。
1955年に稲沢から米原まで電化。
そして1956年11月19日、米原から京都までが電化され、ついに東海道本線は全線電化路線となりました。
これを機につばめとはとは特別2等車と食堂車を最新鋭の軽量客車に置き換え、機関車から客車まで若草色に塗り替えました。
似而非カラー写真では薄茶色になってしまいましたが、本当は若草色です。
こちらは新しく作られた特別2等車。
座敷は青くなってしまいましたが、本当はエンジ色です。
クーラーがなくて夏は扇風機がガラガラと回っていましたが、それを除くと今のグリーン車と遜色はありません。
こちらは食堂車。
調理用のレンジは石炭レンジでしたが、クーラーが付いています。
特急でクーラー付はSL時代から食堂車と1等展望車だけでした。
車内もSL時代とは一変しモダンな感じになりました。
この客車列車のつばめとはとは1960年6月につばめ号に統合されたうえ、ビジネス特急こだま号と共通の特急電車に置き換わりました。
はと号という名称はこの時点で消えますが1961年に復活しています。