レトロ万華鏡

昭和レトロなものいっぱいのブログです。

横浜山手洋館散歩9 番外編 横浜三塔


横浜の山下町、山手方面には洋館以外に有名な近代建築がいろいろあります。

その中で横浜港のシンボルともいえる存在が横浜三塔です。

キングの塔、クイーンの塔、ジャックの塔です。

 

神奈川県庁本庁舎

f:id:T_YAMADA:20191011212010j:plain

 キングの塔がこちら。

神奈川県庁本庁舎です。

1928年竣工の帝冠様式、鉄骨鉄筋コンクリート6階建てのビルです。

公募で当選した小尾嘉郎の案を神奈川県内務部がアレンジしました。

塔屋は五重塔風で、壁はレンガに筋を入れたスクラッチタイルで仕上げられています。

一階は大理石造りでライト風建築と和風を融合させています。

現在6階の歴史展示室と屋上は耐震化工事のため閉鎖されていますが、2020年4月1日から公開を再開する予定です。

普段は内部を公開していませんが、日にちを決めてたまに公開を行っているようです。

 

横浜税関

f:id:T_YAMADA:20191011214805j:plain

クイーンの塔はこちら。

横浜税関です。

赤レンガの建物にひょろりとした長い塔屋、イスラム風の緑青色のドームが特徴の古風なビルで1934年竣工。

大蔵省営繕管財局の設計による5階建てSRC造りのビルで増築部分は7階建てです。

当初塔屋は高さ47mで計画されていましたが、第22代税関長であった金子隆三が日本の表玄関である港横浜の税関だから塔屋をもっと高くせよ!との大号令で4mかさ上げされ、塔屋の高さは51mとなりました。

1934年当時横浜で最も高い建物でした。

横浜税関では1階の税関資料室が公開されていて、横浜税関の歴史や役割、ホンモノ・ニセモノコーナー、ワシントン条約コーナー、密輸の手口などが展示されています。

入場料は無料で休館日は年末年始。

開館時間は10時から16時となっています。

 

横浜市開港記念会館

f:id:T_YAMADA:20191011213431j:plain

最後のジャックの塔がこちら、横浜市開港記念会館です。 横浜開港50周年を記念し、横浜市民からの寄付を募り建設されました。 竣工は1917年。 設計はデザインコンペで選ばれた福田重義の案を横浜市建築課がアレンジしました。 建築様式は東京駅と同じ辰野式で赤レンガの壁に白い花崗岩をあしらったものです。 関東大震災では内部と塔屋が焼けましたが、1927年に元の姿に復元されました。 横浜市の公会堂なので定員481人のホールはジャズフェスティバルなどのライブに活用されています。 そのほか会議室も貸し出しています。 休館日は第4月曜日と年末年始。 開館時間は9時から22時ですが、10時から16時まで館内見学が可能です。 それでは三塔の住所とアクセスです。 神奈川県庁本庁舎 横浜市中区日本大通1 みなとみらい線日本大通り駅」県庁口出口すぐ 横浜税関 横浜市中区海岸通1-1 みなとみらい線日本大通り駅」より徒歩3分 横浜市開港記念会館 横浜市中区本町1-6 みなとみらい線日本大通り駅」1番出口から徒歩1分 ほぼみなとみらい線日本大通り駅周辺に固まってます。 見ようと思ったら、三塔一度に回れますね。