今回も下町の商店建築をご紹介します。
川野商店
1926(大正15)年に江戸川区南小岩に建てられた江戸時代の町屋造を継承する木造2階の和傘専門店です。
小岩は竹材が豊富だったことと傘を天日干しするための広いスペースが取れるところから明治時代中頃から小岩は和傘の製造が盛んになりました。
それ以前の江戸時代は和傘作りは青山あたりで盛んにおこなわれたそうです。
丸二商店
千代田区神田神保町に昭和初期に建てられた銅板仕上げの看板建築の商店です。
荒物屋で鍋、釜、ざる、ほうき、七輪などを扱っていました。
今でいうホームセンターですね。
規模はだいぶ小さいですが。
建物裏手には総2階建ての長屋も再現されています。
長屋の押し縁下見の木の壁には昔懐かしホーロー看板が取り付けられています。
この辺りは昭和っぽい雰囲気ですね。
鍵屋(居酒屋)
こちらは幕末の建物です。
幕末は酒問屋、明治から昭和初期までは酒の小売店で昭和初期に店の片隅で一杯飲み屋を始めました。
いわゆる角打ちってやつですね。
戦後の1949(昭和24)年から居酒屋となりました。
当時は女性だけの客や酩酊したお客は断られたそうです。
常連さんには作家の内田百閒もいたそうです。