ローカル線の駅みたいな小さな木造駅舎で東京都区内にあったことで知られていたのは原宿駅。でも残念ながら2020年に取り壊されてしまいました。
一応同じデザインの駅舎をまた建てるそうですが、それではお城の復興建築と同じです。取り壊し反対の声が大きかったのですが、耐震性がないという理由でJR東日本は取り壊しを強行。1924(大正13)年竣工の歴史的建造物で文化財的な価値もあったんですがねぇ。
でも同時代の木造駅舎、私鉄線ならあるんですよ。
東急多摩川線武蔵新田(むさしにった。むさししんでんではない)駅です。
駅名の由来は近所にある新田神社。
ホームといい、駅舎といい、やけに古風で妙だと思って調べました。なんと、1923(大正12)年11月1日に目黒蒲田電鉄が全線開業したときに出来た駅でした。建て替えの記録が見つからないので、本当に目黒蒲田電鉄全線開業時の駅舎なら大正物件で得ない最古の木造駅舎ってことになります。
誰も注目していない都会のローカル駅ですがねぇ。
もしかしたらすごい駅かも!